資生堂の企業文化誌「花椿」紙版が季刊誌として1年ぶりに復活

「花椿」0号表紙は、一人ひとりの中に存在する多面性を表すため、同一モデルで2種のビジュアルを制作
「花椿」0号表紙は、一人ひとりの中に存在する多面性を表すため、同一モデルで2種のビジュアルを制作
画像: 資生堂

 資生堂が、企業文化誌「花椿」の紙版を全面リニューアルし、パイロット版となる0号の無料配布を11月1日に開始する。2015年12月号をもって月刊誌を廃止して以来1年ぶりの復活となり、資生堂銀座ビル内「GINZA COMMUNICATION SPACE」や資生堂ギャラリー、資生堂パーラー、SHISEIDO THE GINZA、資生堂企業資料館などの関連施設で取り扱われる。

 リニューアル後の「花椿」の紙版では、毎号ひとつのテーマを掲げて特集を展開。0号は「タッチ」をテーマに、写真家でアーティストのペトラ・コリンズによるフォト・ストーリーや、皮膚に関するサイエンスコラム、みうらじゅんやMAPPY、「森岡書店」店主の森岡督行ら各界で活躍する人々が心地よいものを紹介するインタビュー記事など、「触覚」に着目した3本の特集記事を掲載する。連載では、変わりゆく東京の街並みを捉えた写真家チャーリー・エングマンによるファッションページや、小説家の原田マハが選んだアート作品をモチーフに資生堂のシニアヘア&メーキャップアーティスト百合佐和子が手がける創作ヘアメーキャップといったコンテンツをラインナップ。架空のバーのママに扮したCharaによる「サロン・ド・バー花椿」では、第1回の対談相手に俳優の松田龍平を迎える。特集や連載に加えて、今年6月に全面リニューアルしたウェブと連動した記事を収録。また「Book in Book」として、古今東西の作品を紹介する文庫本「花椿文庫」を綴じ込む。

 今後は季刊誌として、2017年から4月、7月、10月、1月の10日に発行を予定。ウェブと紙の2つを軸に20代を中心とした読者層の拡大を狙い、若い世代とのコンタクトポイントとなる書店などの取り扱い場所を随時増やしていく計画だ。