今でも思い出す古文の先生の話とか
高校生の頃。おちゃめな古文の先生がいたんですけど。
授業が始まって教壇に立つと突然先生がこんなことを言い出しました。「最近の女性は非常に恐ろしい。きれいな顔をしてこんなことをいうのだ」って。
で、黒板の前に立つとチョークを握ってカツカツと文字を書き出します。
「嵐を起こして すべてを壊すの」
そうそう、工藤静香さんの「嵐の素顔」の冒頭。冒頭というか歌い出し。でもこれってかれこれ30年近く前なのに覚えているんだから相当インパクトあったんですよ。
この時思ったのは「ああ、冒頭って大事なんだな」ってこと。
源氏物語の冒頭は記事に書きましたね
源氏物語の冒頭文を見ると思い出すこと - あれこれやそれこれ
日本語の古典って音が美しい。「いずれのおほんときにか、にょごこういあまたさぶらいたまいけるなかに」ほら、流れるようなメロディじゃない?
音楽もそう、出だしがズーンとくると後ろはグググって引っ張られていい音が出てくる気がする。今までで一番好きなのはXのBLUE BLOOD。
1曲めのPROLOG(これ、外国のグループのカバーだったんですね今知った)が荘厳にじわじわと盛り上がってきたところでセリフのように言葉が綴られて、最後に Everywhere there flows BlueBlood 、そしてBLUE BLOODに続くんですよね。最高に引き立てられてる気がする。あのCDもう一度聞きたいなぁ。
ほら「掴みはOK」とか言うじゃないですか。あれって本当だと思う。最初にぐっと引き寄せられると最後までばばばって走り出したくなるから。それは音楽もそう、文学もそう、漫画もそうなんじゃないかな。最初の数ページだけ見て書棚に戻す本って結構多い気がするから。
ブログも最初が肝心なのかな
ブロガーさんの中には冒頭にお決まりのフレーズを入れてる人も多いと思うんですが、ウチの場合は結局最初取り入れたもののやめちゃいました。ウチのブログは非定型流動的かつ脱線しながら2000文字程度に最後はまとめ上げる手法を取り入れているので、最初をかちっと同じ文章にしてしまうと後ろが似てきてしまうんですよ。恐ろしい。
「どうも、サキです」
「くーっ!!サキです」
「ほんだば!!サキです」
(いや、遊んでるだけですけどこれw)
しかしこの隊長が多用する「ほんだば」というのは今調べたところ庄内弁にあるらしい。でも意味合いとして「それなら」となるらしいので、庄内弁の「ほんだば」とは別のものみたいですね。意味合いから考えると隊長のほんだばは「それでは」って感じだから。
そういえば、メールの最後がこうなっているのが好き。
それでは、また。
じゃあね、とかおしまい、とかそれではではなく、「また」というのがなんだか「キュン」とする。またメールしてもいいの?ほんとにいいの?的な。よーしまたメールするね!という気分になる。
意中の異性がいる老若男女よ、ぜひ使ってみて下さい(^_-)
この記事でやってみたかったこと
とか記事を書いてきたわけですが、一番最初これをやってみたかったんですよ。徒然草の冒頭を「今時のブロガーっぽくいじる」っていうやつ。それを考えてるうちに「古典とか古文の先生とか冒頭とかいろいろ頭に湧いてきてしまうわけで。
つれづれなるままに、日くらし、硯にむかひて、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。
つれづれなるままに、日くらし、ネットにむかいて、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。
どうだったか
硯がネットに変わっただけだった(笑)