秋田の突風「竜巻発生と推定」 気象台発表

秋田の突風「竜巻発生と推定」 気象台発表
31日昼すぎ、秋田市で突風によって車が横転したり建物の壁がはがれたりした被害について、気象台は現地調査の結果、「竜巻が発生したと推定される」と発表しました。
31日午後0時半ごろ、秋田市八橋鯲沼町で、「竜巻のようなものに車が飛ばされた」と近くにいた人から警察に通報がありました。警察などが調べたところ、空き地に止めてあった車1台が横転していたほか、ボンネットが開いたり天井が大きくへこんだりした車が2台確認されました。

近くの自動車販売店の男性従業員は「気がついたときには、止まっていた車が全部元の場所から動いた状態で1台は建物の屋根の高さまで飛んでいて、こちらへ向かってきた」と話していました。

消防によりますと、東におよそ600メートル離れた住宅地や、西におよそ3キロ離れた秋田港近くの工業団地の事業所でも壁がはがれたり、窓ガラスが割れたりしたのが確認され、秋田市内ではこれまでに合わせて14棟の建物で被害が確認されたということです。いずれの場所でもけが人はいませんでした。

秋田地方気象台が職員7人を現地に派遣して調べた結果、ろうと状の雲を見たという複数の目撃証言があることや、当時、活発な積乱雲が上空を通過していたことなどから31日夜、「竜巻が発生したと推定される」と発表しました。気象台は1日も現地に職員を派遣して詳しく調べることにしています。

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