日本国籍保有者がビザを取得せずアメリカに入国するためには、ESTAと呼ばれる電子渡航認証システムで事前に手続きを手数料の支払いを済ませておく必要がある。これを済ませても入国審査の行列に並ばなければならない。時間帯にもよるがこれには小一時間はかかる。
これから車を運転する身としては可能な限り早く走り出したいんだよなぁ、などと思っていたら、警備員が「過去同じパスポートで入国したことのある人はこっち!」と呼び込みをしている。そちら側の行列は短い、どころではなく誰もいない。「2年前にこのパスポートで入国しているけれど行っていい?」と訪ねると手招きをするので言ってみる。どうやらこれは Automated Passport Control (APC)というサービスで、2014年の9月に始まったらしい。
もちろん誰にも使えるサービスというわけじゃなく、一定の条件がある。それは、
・アメリカのビザウェイバープログラムに参加している国のパスポートを持っていて、
・2008年以降に少なくとも1回ESTAに登録して入国していて、
・その時と同じパスポートを持っていること、
となっている。ESTA手続きをしていることは、当然だな。まだあまり知られていないサービスだったようで、この時間帯私と娘以外にAPCを使っているのは2〜3人。100人以上の行列を横目に日本語メニューもある機械にでパスポートをスキャンし、指紋採取や写真撮影を終え、モノクロ2色印刷の人相の悪い顔写真が印刷されたレシートを持って係員のところまで行く。1時間は並ぶものだと覚悟していたアメリカ入国審査が3分位で済んだ。これはすごい。
成田便の中で一番早くロサンゼルスに着き、入国審査をAPCで3分で済ませた私たちは、レンタカーをチェックアウトし、LAXからI-15を目指す。
一口にロサンゼルスといっても、周辺エリアを合わせると関東平野とほぼ変わらない面積になる。娘もいるしcarpoolのレーンを走ることもできるけれど、エリアと時間帯によってはそれなりの渋滞だってある。今日中にロサンゼルスエリアを抜け出しておくことの意味は大きいし、私たちの日程だと、今日ちょっと走っておけば往路でグランドキャニオンに寄り道する余裕もできる。
とはいえ大事な娘を助手席に乗せた異国のドライブ、眠さと戦いながら走るわけにはいかない。眠気や疲れをを感じたらそこで運転を中止し宿を取るというルールは妥協できない。さぁ、どこまでいけるか、なのだが、全く予想ができないんだ、これが。
市内で渋滞に捕まったせいもあり、道がすいていれば2時間でいけると踏んでいたバーストーまで3時間以上かかってしまった。時間も午後2時を過ぎホテルに普通にチェックインできる。もう少し走ることも不可能ではないけれど、この先宿が比較的多くあるのはアリゾナ州境に近いニードルスとなり、そこまではあと2時間走らなければならない。
バーストー1泊、決定。
ロサンゼルス国際空港から200km、渋滞もあったしそれなりにがんばったと思う。バーストーはI-15とI-40の分岐点になるそれなりに大きなで宿の選択肢も多かったが、今回は町の中心から南に3km程離れたI-15沿いにあるアウトレットエリアに宿を取った。
カントリー イン & スイーツ バイ カールソン バーストウ。
このエリアには何件かのホテルやモーテルが集まっているが、その中でネットで一番評判が良かったのがここで、お値段も2クイーン+朝食で$110少しと許容範囲だった。なにより私たちは日本から飛んできて200km走ってこの砂漠の街にいる。1泊目くらいは良い目の宿に泊まりたい。
暖炉のあるロビーにはクリスマスのデコレーションがされていて、娘も気に入ったようだ。バスタブもあるしここならゆっくりたっぷり眠れそうだ。プールやスポーツジムを使うことはなかったけれど、朝食もおいしくここを選んだのは正解だった。部屋の窓からの景色はいまいちだったけれど。
と、ここでロサンゼルス到着後に車を走らせる人に私の感想を伝えるならば、
「LAXからI-40でグランドキャニオン方面に行くにしてもI-15でラスベガス方面に行くにしても、あんまり無理はしないでバーストーあたりで1泊した方が良い。もし眠気が襲ってきたならば、もっと手前のビクタービルやオンタリオあたりで休むのもありだ。異国で居眠り運転だけは避けなきゃ!」 となる。鞄の中には第3類医薬品のエスタロンモカくらい忍ばせていってもいいだろう。送料込みで400円しない。
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ロスの高速道路はバスでしか通ったことがないので、よく娘さんを乗せて運転なんて凄いと驚きつつ読ませてもらいました。
ところで、個人的には機内持ち込み重量制限の話題がとってもストライクだったのですが、あのシリーズは一旦完結なのでしょうかね(笑)
今年は連休とLCCのバーゲン確保が大変にうまくいきほぼ毎月出国しているような状況なので、書けるときにできるだけ書いておかないと、と多少焦っております。
重量制限のネタはあとは鞄と衣服がメインになるのですが、こちらは自分では使っていないものの話になるので書きにくい部分もあります。基本自分で使ったもの以外ここでは紹介したくないという思いもあります。
あとはまだ書いていない旅の道具ネタが少しあります。結構重要な話なのでそのうち書こうと思いつつ放置していました。早めに書きますね。