韓国大統領の知人の実業家 検察の事情聴取に応じる
k10010750891_201610311735_201610311737.mp4
韓国のパク・クネ(朴槿恵)大統領が、公職についていない知人の女性実業家に政府の内部資料などを渡していた問題で、この女性が31日午後から、検察に出頭して任意の事情聴取に応じています。
任意の事情聴取を受けているのは、パク・クネ大統領の40年来の知人で女性実業家のチェ・スンシル(崔順実)氏です。
この問題は、パク大統領が、演説の草稿や政府の内部資料をチェ氏に渡していたもので、大統領府の文書管理を徹底するよう定めた法律に違反した疑いなどが持たれています。
滞在先のヨーロッパから帰国したチェ氏は31日午後、検察に出頭しました。チェ氏は、帽子を深くかぶって右手で顔を覆い、300人を超える報道関係者の問いかけには、はっきり答えないまま検察の建物に入っていきました。
韓国メディアによりますと、このあとチェ氏は建物の中で、「国民の皆さん許してください。死ぬほどの罪を犯してしまった」と述べたということです。
事情聴取では、チェ氏が具体的にどのような資料を受け取っていたのかや、資料をもとに国政に介入していたのかなどについて解明が進むかどうかが焦点です。
パク大統領の支持率が過去最低にまで落ち込む中、野党は、与野党が協議して閣僚を任命する「挙国中立内閣」の発足を提案しています。
これに対して与党も、国政を正常化させるために、この提案を受け入れる方針を表明しており、政界を揺るがす事態となっています。
この問題は、パク大統領が、演説の草稿や政府の内部資料をチェ氏に渡していたもので、大統領府の文書管理を徹底するよう定めた法律に違反した疑いなどが持たれています。
滞在先のヨーロッパから帰国したチェ氏は31日午後、検察に出頭しました。チェ氏は、帽子を深くかぶって右手で顔を覆い、300人を超える報道関係者の問いかけには、はっきり答えないまま検察の建物に入っていきました。
韓国メディアによりますと、このあとチェ氏は建物の中で、「国民の皆さん許してください。死ぬほどの罪を犯してしまった」と述べたということです。
事情聴取では、チェ氏が具体的にどのような資料を受け取っていたのかや、資料をもとに国政に介入していたのかなどについて解明が進むかどうかが焦点です。
パク大統領の支持率が過去最低にまで落ち込む中、野党は、与野党が協議して閣僚を任命する「挙国中立内閣」の発足を提案しています。
これに対して与党も、国政を正常化させるために、この提案を受け入れる方針を表明しており、政界を揺るがす事態となっています。
「挙国中立内閣」とは
今回の事態を収束し、国政を正常化させる方策として、野党側が提案したのが「挙国中立内閣」の発足です。
この「挙国中立内閣」では、閣僚を大統領が任命するのではなく、与党と野党が協議して任命します。野党側からも閣僚を出して与野党が協力する中立的な内閣を発足させることで国政の立て直しを目指すべきだというのが野党側の主張です。
この「挙国中立内閣」の発足について、与党・セヌリ党も受け入れることを表明しています。こうした異例の方策が浮上しているのは、それだけ与党もパク・クネ(朴槿恵)政権が置かれている状況に危機感を強めていることの表れです。ただ、「挙国中立内閣」をパク大統領に正式に提案するには、まず与野党が合意することが重要で、31日の段階では与野党間で意見調整が進んでいません。
この「挙国中立内閣」では、閣僚を大統領が任命するのではなく、与党と野党が協議して任命します。野党側からも閣僚を出して与野党が協力する中立的な内閣を発足させることで国政の立て直しを目指すべきだというのが野党側の主張です。
この「挙国中立内閣」の発足について、与党・セヌリ党も受け入れることを表明しています。こうした異例の方策が浮上しているのは、それだけ与党もパク・クネ(朴槿恵)政権が置かれている状況に危機感を強めていることの表れです。ただ、「挙国中立内閣」をパク大統領に正式に提案するには、まず与野党が合意することが重要で、31日の段階では与野党間で意見調整が進んでいません。