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高速道路を封鎖してロングライドイベント「サイクリングしまなみ2016」開催!

CYCLE SPORTS.jp 10/31(月) 12:24配信

国内外から集まった3539人が快走!

10月30日(日)、しまなみ海道を巡るロングライドイベント、サイクリングしまなみ2016が開催された。カテゴリーは、今治~尾道~今治の150km、今治~大三島~今治の110km、今治~尾道の70km、今治~大三島~今治の70km、今治~大島~今治の40kmと、5つがある。

最大の特徴は、前半に完全封鎖された高速道路を走れること。通常のしまなみ海道のルートを巡るだけでもすばらしいライドが楽しめるのに、さらに封鎖された高速道路を快走できるとあって、当日は全国47都道府県全てから3270人、また海外9カ国から251名が参加した。

今回、筆者は150kmのフルコースにプレス枠で出走した。実はしまなみ海道を走るのは初めてで、ましてや高速道路を走るのも初めてだ。さぞ美しい風景と高速道路を走るという体験に感動するのだろうと思っていた。

ところが、実際に走ってみて印象的だったのは、コース上をヘリコプターやドローンが飛び回って空撮し、いたるところにスタッフが立ち声援を送ってくれるという、まるでお祭り騒ぎのような雰囲気だった。特に、スタッフはこれでもかというほど配置され(後半の高速道路を降りてからも)、全員が大きな声で「頑張れ!」と声援を送ってくれる。こんなロングライドイベントは他に類を見ないだろう。もちろん、しまなみ海道の美しい海と島々からなる景色も良かったのだが、それ以上にこの点が心に響いた。

さて、コースの走りごたえについてだが、フルコースは割ときつい。本格的な峠はないが、アップダウンが多く、向かい風が頻発してスピードがあまり上がらない。ゆっくり景色を眺めすぎると、制限時間に間に合わなくなる可能性がある。そこそこのペースは維持しないといけない。

また、おそらく安全上の配慮のためだと思われるが、全てのエイドステーションで止まる必要があり、中盤まではある程度集団が固まるまで待たされ、エイドを出ることができない。そのため、毎回数分(時には10分以上)足止めを食らってしまう。

筆者はロングライドの際、前半からとにかく速度をゆっくりにして淡々と走り続けていくようにしているのだが(ロングライドの鉄則ですね)、それだとこの「待ち」が生じてだんだんと時間に余裕がなくなってくるのだ。来年参加を検討する人は注意されたし。

まだしまなみ海道を走ったことがない人、いつか走りたいと思っている人は、本イベントに参加することをオススメしたい。今回走ってみて、主要なコース・ポイントが良く押さえられており、このイベントを走ればしまなみ海道体験は「一発OK」だろう、と感じた。

ただ、申し込みが殺到し、抽選に漏れてしまった人が当日友人や仲間を応援しに来るほどの人気イベントなので、とにかく次回参加を検討する人は申し込みを早めにしたほうが良いだろう。

大宅宏幸

最終更新:10/31(月) 12:38

CYCLE SPORTS.jp

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