10月31日 09時46分
幕末の探検家、松浦武四郎の功績を紹介する三重県松阪市の記念館で、ゆかりの手紙や領収書などが貼られた「びょうぶ」を紹介する特別展が開かれています。
松浦武四郎は幕末から明治の探検家で、「北海道」の名付け親として知られています。
出身地の松阪市にある記念館で開かれている特別展では、武四郎の実家に受け継がれてきた「蝦夷屏風」が展示されています。
びょうぶには、武四郎にまつわる180枚以上の手紙や領収書などが貼り付けられていて、このうち新政府の準備を進めていた大久保利通が知人に宛てた手紙には、「武四郎と引き合わせてほしい」という内容が記されています。
また、北海道を訪れたときの領収書には、酒や数の子、それにアイヌ民族の衣装を購入したことが記されています。
武四郎は、手紙や領収書などをなくさないよう、このびょうぶを親族に作らせたということで、おいに宛てた手紙には「屏風に領収書を貼れば、世界に2つとないめずらしいものになるだろう」としたためられています。
記念館の学芸員、山本命さんは「武四郎が奇抜な発想の持ち主だったことを知ってほしい」と話していました。
特別展は11月20日まで開かれています。毎週月曜日は休館です。
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