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【ゴルフ】

松山快挙! 世界選手権シリーズ日本人初個人V

2016年10月31日 紙面から

◇HSBCチャンピオンズ<最終ラウンド>

 【上海共同】男子ゴルフの世界選手権シリーズで米、欧州ツアーを兼ねるHSBCチャンピオンズは30日、上海のシャ山国際GC(パー72)で最終ラウンドが行われ、首位から出た松山英樹(24)=レクサス=が6バーディー、ボギーなしの66で回り、通算23アンダーで優勝した。

 世界の主要ツアーが1999年に創設した世界選手権シリーズの個人戦優勝は日本勢初。米ツアーでは今年2月のフェニックス・オープン以来、2季連続の3勝目で丸山茂樹に並ぶ日本勢最多となった。賞金162万ドル(約1億7000万円)と来季から3シーズンの出場資格を得た。7打差の2位はヘンリク・ステンソン(スウェーデン)とダニエル・バーガー(米国)。谷原秀人(37)=国際スポーツ振興協会=は74で通算5オーバーの54位だった。

 国・地域対抗のワールドカップは2000年から06年まで世界選手権シリーズに組み込まれ、02年大会で丸山茂と伊沢利光が組んだ日本が優勝した。

 世界ランキング10位以内のうち8人がそろった大会で、4日間で29バーディーを奪い圧勝。アジアの選手としても初となる世界選手権シリーズ制覇に、松山は「誰か勝っているだろうと思っていたが、うれしい。日本だけでなく、アジアにとってもいい刺激になったと思う」と破顔した。

 3打リードし、米ツアーで初めて単独首位で迎えた最終ラウンド。朝の練習は淡々とこなしていたが「スタート前からナーバスになっていた」と明かす。それでも1番でいきなりピン奥1メートルにつけるバーディーで機先を制した。

 勝利を大きく手繰り寄せたのは「4番のパーパット」だという。シャッター音に邪魔されたパー3の1打目をラフに入れたが、4メートルをねじ込んで切り抜けた。「しっかりとセーブできて、その後無理することなくプレーできた」

 重圧を吹き飛ばした松山は強かった。崩れる気配を見せず独走。それでも「計30バーディーにしたかった」と攻め手は緩めない。13番で10メートルのパットを沈め、15番では右ラフからピンまで1メートルに運ぶスーパーショットで伸ばす。あと一つに迫った18番パー5も2オンを狙い、池につかまり悔しがった。

 大きな勝利だが、満足しないのはいつも通り。「メジャーに勝ちたい気持ちがより一層強くなった。課題を克服していきたい」。地力を確かめ、自信を深め、視線を未来に向けた。 (共同)

 

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