軽トラ運転の87歳 前日外出し戻らぬまま24時間後事故か

軽トラ運転の87歳 前日外出し戻らぬまま24時間後事故か
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横浜市で軽トラックが小学生の列に突っ込み、1人が死亡、7人が重軽傷を負った事故で、逮捕された87歳の運転手は、事故の前日に自宅を出てからそのまま戻らず、24時間後に事故を起こした可能性が高いことが警察への取材でわかりました。調べに対し「どこをどう走ったか覚えていない」と話していて、警察が詳しい状況を調べています。
今月28日の朝、横浜市港南区で軽トラックが軽乗用車に追突したあと、はずみで登校中の小学生の列に突っ込み、1年生の田代優くん(6)が死亡したほか小学生4人を含む7人が重軽傷を負いました。
運転していた合田政市容疑者(87)が過失運転致死傷の疑いで逮捕され「大変すまないことをした」と話しているということです。

これまでの調べで、合田容疑者は、事故前日の午前8時ごろにトラックの荷台に大量のゴミを積んで自宅を出たと見られていますが、その後の調べで、家族の話などからそのまま自宅に戻らず24時間後に事故を起こした可能性が高いことが警察への取材でわかりました。

合田容疑者は、神奈川県内や東京都内を走っているのが確認されていますが、「どこをどう走ったか覚えていない」と話しているということです。警察は、詳しい状況を調べるとともに、今後、認知症の検査を行うことにしています。

教師や地元住民 子どもたちの登校見守る

横浜市で軽トラックが登校中の小学生の列に突っ込み1人が死亡、7人が重軽傷を負った事故のあと初めての登校日となり、小学校の通学路では31日朝、教師や地元の住民などが子どもたちの登校を見守りました。

今回の事故を受けて、子どもたちが通う横浜市港南区の桜岡小学校では31日朝、通学路に教師や地元の住民などが出て子どもたちの登校を見守りました。子どもたちは保護者に付き添われながらグループに分かれて集団登校をしていました。
小学校では、事故があった現場周辺の道路は当面、通学路として利用しないことを決めています。

事故の現場には地元の人などが相次いで訪れ、花を手向けたり手を合わせたりして、亡くなった小学1年生、田代優くん(6)を悼んでいました。
地元の70代の女性は「将来のある子どもが犠牲になり悔しくてたまりません。このような事故は二度と起きてほしくないです」と話していました。
自動車教習所で指導員をしているという50代の男性は「車を運転をする人は、事故によって簡単に人の命を奪ってしまう危険性があることを常に頭に入れておく必要があると思います」と話していました。