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【プロ野球】

日本ハムの栗山監督「チャラチャラすんな」と猛ゲキ 祝勝ムード消失

2016年10月31日 紙面から

到着ロビーで大勢のファンに迎えられる大谷(右)ら日本ハムナイン=新千歳空港で

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 10年ぶり3度目の日本一に輝いた日本ハム・栗山英樹監督(55)が30日、優勝決定から一夜明け、選手、関係者とともに北海道へ凱旋(がいせん)した。札幌ドームで全選手を集めた指揮官はなんと「浮かれるな!! チャラチャラすんな!!」と猛ゲキ。お祝いムードに浸ることなく、連続日本一に向けて、早速チームを引き締めた。

 栗山監督の目は既に来季へと向いていた。監督就任5年目で初の日本一を達成してから一夜明け。祝勝ムードに浸る空気を一蹴した。

 広島から北海道へ移動した指揮官は札幌ドームで荷物整理後、激闘を制した選手を集め、ミーティングを開いた。その席で「お祝いムードで浮かれるな!! チャラチャラすんな!!」と猛ゲキ。真剣に訴える表情に、その場の空気はピーンと張り詰めたという。

 日本一になり、今後は祝賀行事などが多くなるが、指揮官は手綱を緩めることはない。「ここからシーズン開幕までしか、差がつかないんだ」と語気を強めた。11月2日から秋季練習がスタート。12月から2月1日のキャンプインまでオフ期間に入る。そこでどれだけ自分を追い込めることができるか…。他球団に追われる立場となったからこそ、より一層、選手の自覚を促した。

 日本シリーズは西川、岡といった若手が奮闘したが、栗山監督は「もっと若い選手が出てきてほしい。主力が危機感を持つようなチームにしたい」とさらなる新星の台頭を期待。来季に向けて選手層の底上げが不可欠だと認識している。

 新千歳空港に到着後、1000人のファンに出迎えられ、祝福された。「北海道の人たちに喜んでもらえてよかった」と栗山監督。来季も厳しい姿勢でハム戦士に接し、球団初の2年連続日本一へまい進する。 (水足丈夫)

 

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