沖縄・高江 防衛局に聞いたレンタカー“80日間放置”のナゾ
沖縄県・東村高江地区――。2カ月半以上、全く動かず停車している2台の黒い車は、沖縄防衛局が借りたレンタカーだ。
安倍政権が年内完成を目指し、なりふり構わず進めている沖縄・高江のヘリパッド工事。2台の車は、高江の農道から分かれる未完成の工事用道路の入り口付近にある。なぜ80日間も“放置”しているのか。沖縄防衛局に聞いた。
「(未完成の道路が)工事用道路としての使用が可能になった際、すみやかに通路として使用できるよう、当局の職員が駐車しました。移動のために借りたわけではありません。10月21日までにかかったレンタカー代は79万円です」
どうやら、住民らに占拠されないように道路の入り口に車を置いているということらしい。しかし、単なる“場所取り”に79万円も税金をかけてレンタカーとは、信じられない発想である。地元住民が言う。
「当初は防衛局の職員が車の前に立っていました。工事用道路の工事が進まず、職員は来なくなりましたが、車はそのままです」
24日も、2台の車は黙々と“場所取り”を続けていた。レンタル代はいくらまで膨れ上がるのか。