運転中にポケモン2人死傷 被告に禁錮1年2か月の判決

運転中にポケモン2人死傷 被告に禁錮1年2か月の判決
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ことし8月、徳島市で、スマートフォン向けのゲームアプリ「ポケモンGO」をしながら車を運転して女性2人をはね、1人を死亡させ、もう1人に大けがを負わせたとして過失運転致死などの罪に問われた男に対し、徳島地方裁判所は「ゲームに気をとられて危険な状況をみずから招いたもので、過失の程度は非常に大きい」として、禁錮1年2か月の判決を言い渡しました。
徳島市の農業、五王敬治被告(39)は、ことし8月、徳島市でポケモンGOをしながら車を運転して女性2人をはね、1人を死亡させたほか、もう1人に大けがを負わせたとして、過失運転致死などの罪に問われました。車を運転中、ポケモンGOをしていて起きた死亡事故はこれが全国で初めてでした。

判決で、徳島地方裁判所の荒井智也裁判官は「助手席に置いた携帯電話の画面に断続的に注意を向け、直線道路で被害者にまったく気付かずに衝突した」と指摘しました。
そのうえで、「ゲームに気をとられて危険な状況をみずから招いたもので、単純な過失とは一線を画し、過失の程度は非常に大きい」として、禁錮1年2か月の実刑判決を言い渡しました。

ポケモンGOをめぐっては、今月、愛知県一宮市で小学生の男の子が、ポケモンGOをしていたとみられる男が運転するトラックにはねられて死亡するなど、各地で事故が相次いでいます。