三菱UFJ信託 信金中金傘下の信託銀を買収

三菱UFJ信託 信金中金傘下の信託銀を買収
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大手信託銀行の「三菱UFJ信託銀行」は、日銀のマイナス金利政策の影響で経営環境が厳しくなる中、安定した手数料収入が得られる資産管理業務を強化するため信用金庫の中央組織にあたる「信金中央金庫」の傘下にある信託銀行を買収することを決めました。
「三菱UFJ信託銀行」が買収するのは、信用金庫の中央組織に当たる「信金中央金庫」傘下の「しんきん信託銀行」で、全国の信用金庫が販売する投資信託の資産管理業務などを手がけています。
三菱UFJ信託銀行は来年9月をめどに「しんきん信託銀行」のすべての株式を取得することにしており買収額は最大で百数十億円になる見通しです。

金融機関は日銀のマイナス金利政策の影響で金利全般が低下し経営環境が厳しくなっており、三菱UFJ信託銀行は今回の買収で安定した手数料収入が得られる資産管理の分野を強化し収益を確保する狙いがあります。
また「信金中央金庫」も資産運用の業務を効率化する狙いがあり、両社は今後、遺産相続に関する商品開発などの分野でも協力することにしています。

マイナス金利政策で運用環境が厳しくなる中、銀行と信用金庫という業態を超えた形での連携が動き出すことになります。