祭の打ち上げの為に料理を作っていたオオゲツヒメ。しかし、口やお尻から食材を出す姿を見たスサノオは、オオゲツヒメを切り殺してしまいました。
ところがこのオオゲツヒメ、ただでは死にません。オオゲツヒメの死体からは、食べ物がどんどん生まれました。さすが食物をつかさどる女神です。
頭から蚕、目から稲、耳から粟、鼻から小豆、陰部から麦、お尻から大豆が生じました。五穀豊穣の五穀のことです。
これらを集めて『種』にして地上に授けたのが、天地創造の際に現れた神産巣日神(カミムスヒノカミ)です。
カミムスヒの『ムスヒ』とは【あらゆるものを生み出すエネルギー】のことです。
種を蒔き、土と水が結ばれる(ムスばれる)ことで食物が成長しますね。これはムスヒのエネルギーです。
私たちが食べ物をいただくことが出来るのは、この【ムスヒの力】が世の中に満ち溢れているからなのです。
よう