近い将来テクノロジーの進化によって、あらゆる“渋滞”をなくすことができるかもしれない――。誰でも1度は人混みや、渋滞などにストレスを覚えた経験はあるだろう。特に、スポーツ観戦、お祭りなどのイベントに参加するときには必ずと言っていいほど渋滞が発生する。
そのとき問題となるのは、単に時間を奪われるだけでなく、転倒によるケガ(最悪の場合は圧迫死)などのさまざまなリスクが生じるということだ。災害などをはじめとする有事の際は特にそうだ。
2020年の東京では、人口が1335万人と過去最大になる中で東京五輪・パラリンピックが開催される。有事の際、そうしたリスクとどう向き合うのかは重要課題である。
日本に限らず世界的に都市化が進み、人口密度がより増していく都市。いま、集団の移動(誘導)を最適化する必要性が増してきていることから、こうした課題を解決するために、人(集団)の行動を分析して、渋滞や危険を予測する研究が進んでいる。
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