三重県紀北町で、少なくとも5度目の逮捕となった町議がいた。同県警組織犯罪対策課と津署は2日までに、銃刀法違反(所持)などの疑いで、紀北町議の東篤布(ひがし・あつのぶ)容疑者(62)を現行犯逮捕した。津署に情報提供があり、1日に自宅を家宅捜索。回転式拳銃2丁と実弾11発を発見、押収し、東容疑者を現行犯逮捕した。東容疑者は「間違いない」と容疑を認めている。

 逮捕容疑は1日午後4時ごろ、自宅2階の寝室に拳銃と実弾を隠し持っていた疑い。複数のモデルガンも見つかったという。県警は暴力団が関係している疑いもあるとみて、所持目的や入手ルートを調べる。

 東容疑者は03年に合併前の旧紀伊長島町議に初当選。現在3期目で、無所属。滋賀県の志賀高を卒業し、採石会社の役員を務めている。

 東容疑者は複数の逮捕歴があり、89年8月には父親らと口論になったことから、父親経営の工場に放火。95年7月には、父親宅に乗用車で突っ込み、ブルドーザーを運転して全壊させた。町議になった後も、11年2月に詐欺容疑、12年2月には道路交通法違反(無免許運転)で逮捕された。