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IT業界の年齢の壁をなくすには(前)
2016/10/31
Mark Zuckerberg氏には不名誉な失言がある。若くて技術力があることが重要だと語り、「若者の方が賢い」と発言したというものだ。この発言で同氏は窮地に追い込まれた。読者の皆さんの中には、テクノロジーは若い世代に任せるのが一番だと考えている人もいれば、George Bernard Shaw風に、テクノロジーの本当の価値は若者には分からないと考えている人もいるだろう。しかしいずれにせよ、年齢が高くなるほど、テクノロジー業界で働き口を見つけるのが難しくなることには、疑いの余地はない。
だが、シリコンバレーが、特定の層の人々を排除しているというイメージと格闘する中で、企業の採用担当者は、性別、人種、民族、学歴、職歴といった要素に加え、年齢という要素も、不当な低評価の元になっていると認識し、検討が必要だと考えるようになっている。
グローバルなITコンサルティング企業である米ThoughtWorksでダイバーシティとインクルージョンの責任者を務めるTarsha McCormick氏は次のように言う。「IT業界には、30歳未満でスタンフォード出のあか抜けた白人男性プログラマーという存在への陳腐な固定観念がある。しかし、この業界では、女性やマイノリティー、あらゆる年齢のあらゆる人が成長できる。当社が採用にあたって探し求めるのは、情熱、知的好奇心、適性、誠実さといったことだ。これらはいずれも、どのようなバックグラウンドからでも当てはまり、誰もが持ち得るスキルだ」