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【芸能・社会】心と小腹に満足感 深夜食堂、映画で再び2016年10月31日 紙面から
路地裏にたたずむ居酒屋に集う客たちの人間模様を描いた「続・深夜食堂」が11月5日に公開される。2009年のドラマに始まり、中国や韓国でもブームとなった人気シリーズの最新作。「狭い場所で肩寄せ合い、人の情けを感じられる。どの国の人も肩寄せ合えるあんなたまり場に行きたくなるのでは」と松岡錠司監督(54)。「深夜食堂」が再び、心と小腹を満たしてくれる。 安倍夜郎さんの漫画が原作。メニューは豚汁定食と酒だけだが、「材料があれば何でも作る」というマスター(小林薫)が営む「めしや」が舞台。客が注文する懐かしい料理を軸に、その客たちの人生模様が交錯する。ドラマ化に続き、昨年1月に初の映画化。今年10月からは「Netflix」でドラマ新シリーズが世界190カ国で同時配信中だ。 松岡監督が選んだ今作の料理は焼き肉定食に焼きうどん、豚汁定食。実は豚汁定食を取り上げた物語は漫画にはなく「なぜこれだけメニューに残したのか」と想像を膨らませた。「昭和ノスタルジーだけでなく、現代社会のゆがみも切り取りたい」とこだわり、「来て来て詐欺」で福岡から呼び出されるお年寄りも登場。「都会の片隅のふきだまりに迷い込むには、地方から来なくちゃねえ」 愛知県一宮市出身らしいこだわりも随所に。前作で名古屋めしの「鉄板スパゲティ」を登場させると、今回の焼きうどんも鉄板で。「まだ焼いている感があっておいしそうに見えるよね」と自慢げの松岡監督。食堂の隣には「すたんど割烹リリ子」と書かれた看板が見えているが、「リリ子」は監督の高校時代の同級生で憧れのマドンナの名前を拝借したという。 前作「深夜食堂」は6年ぶりの映画。「ドラマ『深夜食堂』を撮り続けたことで映画の話が来た。この年になっても『監督やれよ』と天に言われ、舞い降りてきた題材。ものにして良かった」と振り返る。新作について「少し笑いも増やして『大衆に迎合したかな』と葛藤もあったが、人の情けの大切さという言いたい事を、言葉なしに勝手に感じてもらえる重層的な映像表現をと肝に銘じて作った」と自信を見せた。 <松岡錠司(まつおか・じょうじ)> 1961(昭和36)年11月7日、愛知県一宮市生まれ。一宮高校、日本大芸術学部映画学科卒。90年公開の「バタアシ金魚」で監督デビュー。2007年公開の「東京タワー オカンとボクと、時々オトン」で日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞。「深夜食堂」には09年のドラマシリーズ第一部から携わっている。 PR情報
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