2012-10-11
チョコの誘惑とエンケファリンの働き
9月20日のサイエンスデイリサイトでは、「脳の研究によりチョコレートへの誘惑の根源が示されている」といった題で論文が紹介されていました(http://www.sciencedaily.com/releases/2012/09/120920135605.htm)。ミシガン大学のアレクサンドラ・ディフェリスアントニオ教授ら研究チームによる成果です。
私たちは基本的にチョコレートが大好きで、食べ始めたら抑制するのはかなり難しいでしょう。
こうした働きは脳の予測されなかった領域で生じるアヘンのような化学物質による事が、ネズミを用いての実験で判明しました。
左図でネズミが近づいているのは、M&M’S(エムアンドエムズ)という会社が販売しているミルクチョコレートのブランド名です。
その脳の特定の領域は「新線条体」と呼ばれています。
右下図の黒い部分がそうです。
研究チームはこの新線条体を直接刺激する化学物質を作り、ネズミに投与しました。するとネズミは通常の2倍以上のチョコレートを貪り食いました。そしてネズミがそのミルクチョコレートを食べ始めると、アヘンに似た化学物質が新線条体で作られ、しかも急増しました。その化学物質がエンケファリンと呼ばれるものです。神経伝達物質です。
このエンケファリンの増加で、ネズミは早く沢山食べたいという衝動に駆られるようになりました。
新線条体は既に肥満体で過食気味の人がご馳走を前にすると、活動が高まる事が知られています。
従ってそこでご馳走を食べ始める時産生されるエンケファリンの働きが人間でも詳しく解明され、薬などで制御できれば、過食症の治療に役立つと、研究者たちは期待しています。私たちもこの事を覚え、特にチョコレーートを食べ過ぎないよう気をつけましょう。カロリーも高いですから。
聖書のはじめに登場するアダムの妻エバは、エデンの園の善悪の知識の木の実を食べてしまい、取り返しのつかない罪を犯しました。
「そこで女が見ると、その木は、まことに食べるのに良く、目に慕わしく、賢くするというその木はいかにも好ましかった。それで女はその実を取って食べ、いっしょにいた夫にも与えたので、夫も食べた」(創世3:6)。
もしかすると目に慕わしいその木の実を見ただけでエバの脳の新線条体は働き、エンケファリンを沢山産生したかも知れません。
おいしくて夢中になって食べ、夫にも勧めたからです。こうした想像は楽しいですね。
- 17 http://search.yahoo.co.jp/search?p=高橋淳 パイロット&rs=7&tid=top_ga1_sa&ei=UTF-8&oq=高橋淳&fr=top_ga1_sa
- 15 http://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=高橋淳&source=web&cd=24&ved=0CEYQFjADOBQ&url=http://d.hatena.ne.jp/hatehei666/20111231/1325322133&ei=_TZ3UMPxNO-dmQW-ooHIDA&usg=AFQjCNFljxyXDM9iIG-SC7PajnPAmCDrvQ
- 14 http://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&frm=1&source=web&cd=8&sqi=2&ved=0CFIQFjAH&url=http://d.hatena.ne.jp/hatehei666/20120727/1343387233&ei=Xch2UMCAHYLPmgWLxIGACQ&usg=AFQjCNEL3RaEcPpR-5XWY8nxpaq-x0-FZw&sig2=JZmgg0VBK1AAd4iai_UYPA
- 11 http://search.yahoo.co.jp/search?p=アイート&search.x=1&fr=top_ga1_sa&tid=top_ga1_sa&ei=UTF-8&aq=&oq=
- 8 http://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=12&ved=0CDEQFjABOAo&url=http://d.hatena.ne.jp/hatehei666/20120714/1342258157&ei=cUx3UMzOPOWNmQXnkoHYCw&usg=AFQjCNGp2_zpH4n-YbXV6i_Rs5yIt4y9_g&sig2=FF_PmjgGqTMExSMYk7ix9Q
- 7 http://search.yahoo.co.jp/search?p=高橋淳飛行機&search.x=1&fr=top_ga1_sa&tid=top_ga1_sa&ei=UTF-8&aq=&oq=
- 4 http://ezsch.ezweb.ne.jp/search/?sr=0101&query=平滑筋肉腫
- 4 http://www.google.co.jp/search?hl=ja&safe=off&ie=Shift_JIS&q=指先+壊死+バクテリア&btnG=検索
- 4 http://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=3&ved=0CDUQFjAC&url=http://d.hatena.ne.jp/hatehei666/20110429/1304044975&ei=3NJ2UKvOONGYmQWah4CgDA&usg=AFQjCNFZneE8iJKdUxAE6SGqnPSAT4mSjw
- 4 http://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=7&ved=0CD0QFjAG&url=http://d.hatena.ne.jp/hatehei666/20111231/1325322133&ei=12N3UKPaLauciAfk3ICIAg&usg=AFQjCNFljxyXDM9iIG-SC7PajnPAmCDrvQ&sig2=ubge4QbS1wPxRzk6eWA71Q
物質は大脳刺激作用があるとされていましたが、この物質のことかな?と考えました。
嗜好の理論武装ですか、なるほど面白い表現ですね。私も買わなければよいのに、つい買って食べてしまい、もう無いのに懸命に台所で探し回る愚か者です(笑)
テオブロミンもネットで見ると、確かに同じような物質です。
研究チームはまた別の新しい物質を見つけたという事で、喜び勇んで発表したという事ではないですか。
チョコレートの話、楽しみにまっておりました。
私もネズミ同様、チョコレートを目前にすると、へんてこ物質がびゅーびゅーと
脳みそのなかに出ているのでしょうか。
おいしいものを見つけるとついついそればかり食べてしまいます。
気をつけます。
目には見えませんが、そういう事ですね。それも神経伝達物質ですから、極めて反応が速く、脳は私たちの抑制の決意はどこ吹く風、どんどん食べたいと思うようにさせるのでしょう。私はスーパーにある森永のブラックのビターチョコが好きで、1個100円以下ですから、1個だけ買って、中の銀紙を少しだけ空け、その中のひとかけらだけを食べるようにしています。
チョコレートに関するとても興味深い研究を御紹介頂きありがとうございます。
私は職業柄、ほぼ毎日のようにそれなりの量のチョコレートを食べますが、脳の中でこのような反応が起こっていたのですね。エンケファリンについて、自分でも少し調べてみようかと思います。
私はチョコレートが大好きです 箱を空にしないと気が済みません
太らない体質ながら いつもチョコだけには貪欲だと落ち込みます
あの美味しさ たまらないですね〜
脳にどんな物質が充満しようとも何するものぞ!!!(苦笑)
そのかわりと言ってはなんですが他の食物は少々しか頂きません
いつも山で遭難した気分のEPOMです($・・)/~~~
すごいですね、職業柄とは。私のように食後血糖値が300にもなるケースを除けば、糖尿病や肥満でない限り、度を過ぎない摂取は案外健康にも良いかもしれませんね。うらやましい〜。
痩せて健康な人なら、一箱空けようと一向に構わないのではないですか。
文面からいかにEPOMさんがチョコを愛しておられるか、よく分かります。 それにしてもiireiさんからの情報といい、改めてチョコには人を快適にさせる成分が一杯なのですね。