明知大学のカン・ギュヒョン教授は、『朝鮮日報』に寄せたコラム「“1948年建国”といえない理由はない」で述べている。
「1919年は、3.1運動と臨時政府樹立という歴史的な事件を通じて大韓民国が“懐胎”したというとても大きな意義を持つ。王政復古ではなく民主共和制を追及し、独立した近代国民国家を作ろうという理想は、大韓民国のアイデンティティを立てたもので、その精神と法統を受け継いだのが大韓民国だ。
だから筆者はさまざまな紙面を通じて1919年を“精神的な建国”と表現した。このときが真の国家樹立でないということをよく理解したのは、他ならぬ臨時政府の人士たちだった。1941年11月に臨時政府が発表した“建国綱領”は、独立と新しい国家建国の青写真を明かした好例だ。臨時政府が主唱した国民主権と国家主権の理想が実現されたときが1948年だった」
いずれにしても、当分は議論が続きそうな韓国の建国年を巡る論争。どういった結論に落ち着くのか見守りたい。
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(文=S-KOREA編集部)