【日本ハム】中田、実家での決起集会に後輩12選手…スポーツ報知・番記者が潜入取材

2016年10月30日10時0分  スポーツ報知
  • 中田の実家での決起集会。若手選手たちは大いに盛り上がった(写真は一部加工)

 広島市内の閑静な住宅街にある中田の実家。リビングにある大きな机にはキムチ鍋、おでん、牛タン、ハンバーグ、から揚げ、ポテトサラダ、そしてマツタケご飯…。中田の母・香織さんの手料理が所狭しと並べられ、それを囲むように選手が座った。「じゃあ、乾杯は拳士で!」。4番の一声に反応して、杉谷の発声が響く。

 「カープとの日本シリーズ。日本一を取るのはワシら日本ハムじゃけん! 乾杯!」。ビールを片手に声を上げたが、周囲の反応は今一つ。東京出身者の慣れない広島弁に「広島県人をバカにしてる」、「全然面白くない」と続々と突っ込みが入った。杉谷得意の?“スベリ芸”から約4時間の決起集会が始まった。

 独身者が多く、「こんな豪華な家庭料理は久しぶり」(谷口)と、香織さんの手料理に各選手の箸が止まらない。話題は多岐にわたったが、いつも笑いがあった。例えば「日本シリーズは何勝何敗か?」。全員が考え込む中で杉谷が「4勝1敗」と言うと、第4戦先発の高梨は「誰で負けると思ってるんですか?」と応戦した。西川は「拳士さん、先発投手みんな怒ってますよ」と冷静な突っ込み。「え~、そこ!?」と慌てる杉谷に、大谷と有原はニヤニヤ。中田は「それはないわ。フツー4連勝って言うやろ」と、まるで父親のような発言だ。

 「中田先輩の実家だから」といって変に萎縮する後輩はいない。むしろキャラを存分に発揮していた。ストイックな大谷をはじめ、有原、岡ら多くの選手はアルコールは控えめでビール一杯まで。体調管理を最優先していたのは、さすがだった。

 広島での中田会は15年の交流戦以来。1日前の18日に中田が「明日ウチでメシ食うぞ」と声を掛け、あっという間に後輩12選手が集まったのも驚きだ。主砲は「球場だと言いづらいこともある。後輩たちが何を感じているのか本音を聞ける。ウチは若手主体で経験が少ない。チーム一丸にならないと勝てないから」と意図を明かした。ヤングファイターズの結束力が垣間見えた夜だった。(小谷 真弥)

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