【ソウル=共同】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の友人、崔順実(チェ・スンシル)氏への情報漏えいや同氏の国政介入疑惑を巡り、韓国検察は29日午後、大統領府で安鍾範(アン・ジョンボム)政策調整首席秘書官らの事務室にある書類の任意提出を受けた。大統領府当局者が明らかにした。聯合ニュースによると、検察は安氏らの自宅も同日午前に家宅捜索した。
一連の問題では、朴氏自身や政権高官が崔氏の国政介入や資金集めを支援していたとの疑いが次々と報じられている。安氏は崔氏が私物化したとされる財団の設立に関与したとみられている。
検察は今後、安氏らから事情聴取するとみられるが、疑惑浮上から2カ月以上が経過。証拠が既に隠滅されたとの見方もあり、疑惑をどこまで解明できるかは不透明だ。
朴氏は28日夜、安氏を含む首席秘書官10人全員に辞表の提出を指示、近く大統領府の人事刷新を行う方針だ。