広島は30日、今季限りで現役引退する黒田博樹投手(41)の背番号「15」を永久欠番とする方針を固めた。広島では「赤ヘル黄金期」を支えた山本浩二さんの「8」、衣笠祥雄さんの「3」に続く3人目となる。
黒田は1997年の広島入団時から2007年オフに米大リーグへ移籍するまで背番号15。昨季、メジャーからの高額オファーを断って推定年俸4億円で広島へ復帰後も、再び15を背負った。
今季も10勝を挙げて、チームの25年ぶりリーグ制覇に貢献。日米通算勝利は野茂英雄(元ロイヤルズ)の201を抜く203に達した。松田元(はじめ)オーナーは「成績面もあるが(復帰して)彼が示してくれた、お金とかではない価値観は日本国中にインパクトを与えた。(永久欠番という)形にしておきたいという気持ちでいる」と話した。
広島では「炎のストッパー」と呼ばれた故津田恒実投手も入団当初、背番号15を着けていた。【福田智沙】
◇各球団の永久欠番◇
巨人 王 貞治 1
長嶋 茂雄 3
黒沢 俊夫 4
沢村 栄治 14
川上 哲治 16
金田 正一 34
阪神 藤村富美男 10
村山 実 11
吉田 義男 23
中日 服部 受弘 10
西沢 道夫 15
広島 衣笠 祥雄 3
山本 浩二 8
西武 稲尾 和久 24