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人間とウェブの未来

「ウェブの歴史は人類の歴史の繰り返し」という観点から色々勉強しています。

インターネットを作りたい

思った事

インターネットを作り上げることができる、そんなコミュニティを作りたいとずっと思っている。

インターネットの創成期において、産学両方向の技術と知見を同時に兼ね備え、両方向からのアプローチができるとにかくすごい人達によってインターネットは作り上げられ整備されてきた。それらを新しい世代で引き継ぎ、これからの新しいインターネットを作っていく若い世代に僕はなりたいと思っているし、そういうコミュニティを作りたいと思っている。

僕が企業だけでなくアカデミアにおいても活動を行い、産学両方向から得られる技術や考え方を学んでいるのはそのためであるし、新規性が重要視される世界での技術開発のアプローチ、実効性が重要視され自らが提供する価値を最大化するためのアプローチ、などなど、各領域における考え方や取り組み方はとても勉強になる。また、昨今では、企業はアカデミアの特徴を取り入れる必要性もでてきているし、その逆もしかりである。自分は「インターネットを作りたい」と思っているので、個人としてはただひたすら産学といった複数の立ち位置から学べる事を学べるだけ学ぶのみであるし、手段としてもそれらが必要だと考えている。

しかし、それだけでは足りない。というのも、自分ひとりではやれる事に限界がある。だから自分は人の成長やスキルの向上にとにかく力を入れている。それは時に社内だけでなく、自分が所属するコミュニティや発信する情報を利用して、公に自分の得た知見は包み隠さず公開しているし、その知見や技術を自分以外の人の成長に寄与できれば良いと思ってやっている。ここだけを切り取って見ると、自分は技術を学ぶことよりも、人が成長することに達成感を感じる人間なのかと思われるかもしれない。実際最近、「松本さんは自分以外の人の教育に力を沢山さいていて、人の成長にそこまで積極的になれるのはすごい」と社外の人に言われたこともある。僕自身も、それを肯定してしまえば割りと良い話になって肯定しても良いかなと思ったりもするが、実際は違う。

僕はこれからも、産学両方向から学べる事を学び、新しいインターネットを作り上げる技術を持ち、同様にそれができる人を増やしてコミュニティを作って、自分ひとりではできないような技術の集合体で作り上げられるインターネットの新しい世界を見たいし、そのコミュニティの中で自分の技術を更に強化したいからこそ、人を教育したいと思っている。だから、自分は自分の得た知見をすべて公開した上で、そこからさらに技術を学び作り上げ、関わる人を教育して、自分が見たことのない世界を作りたいと心から思う。それと同時に、インターネットを作り上げた人たちとアカデミアの領域で関わる事が増える中で、僕はその人達に対して敬意を抱くと同時に、自分も負けられないと悔しさを感じる事が増えた。自分が技術を学ぶ事に対する執着心の根本は、技術を得る事に対する快感と、できない事に対する悔しさなのであろう。

とにかく人の人生はとにかく短いので、どうにか生きている間にどこかに爪痕を残したいものだ。僕の場合はインターネットだろう。技術を得る事は快感であるし、技術を得た事によって作り上げられる新しい技術とそれが社会にもたらす変化を見るのは非常に面白い。その結果得られる自由は、自分の人生を生きやすくする。教育を含め、その為にやれる事はどんどんやりたいが、その根底には、自分の自由のためという理由が常にある。そう思うと、自分はこんな人間で大丈夫か?とか思うけど、そういう人間でありたいとも思う。