女神に愛され騎士   作:シャル党

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シャル党です……。

今までの作品は、心無い一部の読者によって心が折れてしまい、辞めて仕舞いました。
これまでの作品を好きでいてくれた読者様に、無断で辞めてしまった事に、心からお詫びを申し上げます…。

この作品は、最後まで書きたいので本当に温かく見守って下さい!

この物語は、前作の『クイーンズブレイドを従える者』とは違い、エロ無しで行きます…。
IS編は、当分先になりますのでご注意下さい。
また、クイーンズブレイド編は、完全にオリジナルストーリーですのでご注意下さい。


序章~蒼空の女神と…………。

アースブレイド……。この世界は西のユーロピアン大陸と東のアメーリヤ大陸の二大大陸と幾つかの島国が存在する世界。

ユーロピアン大陸に存在する『女王の都ガイノス』
かつては王族が統治していたガイノス帝国であったが、政治が腐敗し、さらにはモンスターが攻め込み帝国が混乱の最中に、1人の女性が無能な王族を追い払い女王となった。
それ以来この都では、女王を決める闘技会『クイーンズブレイド』が4年に1度行われ、この闘技会での優勝者が次期女王となる。
前回大会優勝者のレイナ・ヴァンスが女王を辞退した為に、準優勝者でレイナの腹違いの姉である『雷雲の将、クローデット』が次期女王となったのである。

女王となったクローデットは『クイーンズブレイド』を廃止し、法を犯した者は容赦なく罰し、逆らう者達は軍事力によって滅ぼすと言う暴君と化した。
又、『魔導石』の技術発展に力を注ぎ、急速な文明の発達に成功させ、伝統的な貴族制を無力化にし、生まれを問わず豊かになる機会を民に与える。





東のアメーリヤ大陸は北アメーリヤ大陸と南アメーリヤ大陸に領土を分断している。

北アメーリヤ大陸はかつて魔導都市グリプスを中心に栄えており、又冥界の魔王と交流があった物の、魔法の発展において互いに尽力を尽くし最先端の魔法技術を次々と送り出していたが、約十数年に『沼地の魔女』と呼ばれる邪悪なる精神体が、魔王の娘であり二児の母であったウェルべリアに、蜘蛛の形をした秘宝に自分自身の魂と魔力を封じ込めて、優秀な肉体であったウェルべリアに寄生する事で、自身の魔力を最大限に発揮する為に、魔導都市グリプスを沼地化にし、『暗黒都市グリプス』へと変貌する。

難を逃れた人々や動物は、南アメーリヤ大陸やユーロピアン大陸、ヒノモトの国等に移住する事となってしまった。又、逃げ遅れた人々や動物達はモンスター化となり、世界各地を苦しめる要因となっていく。

沼地の魔女は、世界を我が物にする為、今現在は魔力を高める為に、自分の住みかに身を潜めているらしい…。




そして、南アメーリヤ大陸は『終わらない夏の国々』メルフェアランドを中心に平穏な大陸であった。

メルフェアランドは『王都ブリューヌ』を中心に商業が栄えている国々で、大陸内は勿論、『女王の都ガイノス』や『ヒノモトの国』等と貿易する事で城下は、大都市となって住み良い国と言われており活気がみち溢れている……。


そんな『王都ブリューヌ』は、数年前ある異変がブリューヌ国内で起こったのである……。

ティグルス国王とレギン王妃は、娘のユリシア姫と近衛騎士団、更に魔装騎士達と家臣達と供に先代国王の慰霊の為、先代国王達が眠る墓地で慰霊を済ませて、一行がブリューヌ城へと帰路についている際に、異変が起きたのであった。


道を塞ぐかの様に、蒼空の彼方から純白の羽根が美しい女神が、少年を抱えて、天空より舞い降りてきたのであった……。

ティグルス国王達は、女神に拝礼するかの様に跪くと、女神かは語り掛けてきたのであった。


ベルダンディー「我が名は、女神ベルダンディー。ティグルス国王並びにレギン王妃にお願いが在ります……。
この異世界の少年を、貴方達に託したいのです……。』


女神ベルダンディーの言葉に、ティグルス国王を始め一同は驚く中、ティグルス国王は動揺を押さえ、女神ベルダンディーに理由を聴くことにした。

ティグルス「女神ベルダンディーよ……。理由をお聞かせ下さい…。何故、我等にその異世界なる少年を託すと……。」


最もな意見に女神ベルダンディーは、理由を話し始めたのであった。

ベルダンディー「そうですね……。この者は異世界に於て不条理な人達により、命を落とす所でした……。本来、私を含め女神達は、様々な世界を干渉せず見守る事だけが許されているのですが、この者のいた世界を見守る女神アテナが、この者を救い我等に協力を求めて来たのですが、女神の掟としてこれ以上干渉は出来ないのですが、話し合いの結果……。元の世界に戻すより、別の世界で暮らす方が良いとなり、女神アテナは私に託しました……。」

女神ベルダンディーは其処まで話すと、抱いている少年を慈愛の眼差しで見てから、話しの続きを話し始めた。

ベルダンディー「託された私は、様々な世界でこの者を託せる者を探し始めました……。そして漸く、この者を託せる者達を探し出しました……。それがティグルス国王……貴方達です。」


女神ベルダンディーはそう言うと、ティグルス国王達を見据えていた。
ティグルス国王は、国を愛し何より人々を愛しむ人物で在るが故、王都ブリューヌは元より、メルフェアランド全体から慕われる存在であったが故に、女神ベルダンディーは、ティグルス国王に、この者を託せると思い姿を現したのであった………。

ベルダンディー「都合の良い話しかも知れませんが…。ティグルス国王並びにレギン王妃……。この者をお願い出来ますか?」

ティグルス国王はレギン王妃を観ると、レギン王妃は軽く頷き、それを観たティグルス国王もまた軽く頷き、女神ベルダンディーを見据えて話し始めたのであった。

ティグルス「女神ベルダンディーよ……。貴女の願い我等が引き受けようではありませんか……。」

ティグルス国王がそう言うと、女神ベルダンディーは安堵した表情で、抱いている少年を1度見て、ティグルス国王に、その少年を渡して最後にベルダンディーは………。

ベルダンディー「ありがとうございます……。この者は酷い傷を負っていましたが、女神アテナによって傷を癒して在りますが、心に負った傷は我等には治す事は出来ません………。」

そう言うと、女神ベルダンディーは、少年の頭に手を添えて詠唱を唱えると、手の平から温かい光が少年を照らした。

ベルダンディー「心に負った傷は、貴方達にお願いします。聞いた話しでは、この者は人の温かみと言う物を知らないと言う事ですので……。どうかお願いします…。そして今、この者には私の力の一部を授けました。」

女神ベルダンディーが少年に自分の力を授けた事に、ティグルス国王は何故与えたのか問いただすと、女神ベルダンディーは、その問いにこう答えたのだ……。

ベルダンディー「この世界は、近いうちに『沼地の魔女』が世界征服する為に動くでしょう……。そして、さらに近いうちにこの大陸でも、魔王が目覚めようとしています……。そしてこの者は、この世界を救う救世主と成るでしょう……。その為の力を授けました……。」


女神ベルダンディーの言葉に戸惑うティグルス国王達…。
しかし、ティグルス国王は女神ベルダンディーの予言に戸惑いながらも、預けられた少年を観て……。

ティグルス「女神ベルダンディーよ……。この少年にその可能性があると言う事なのですね……?解りました……我等も出来るだけ、この少年の力になれる様に力を尽くします…。」


ティグルス国王はそう言いながら女神ベルダンディーに頭を下げると、女神ベルダンディーは安心した様な表情で、最後にもう一度少年の頭を撫でて……。

ベルダンディー「では、この少年の事をお願いします。我等も天界から見守っておりますので……。」

女神ベルダンディーはそう言うと、背中の羽根を羽ばたかせて、蒼空の彼方へと消えて行った……。
女神ベルダンディーを見届けると、ティグルス国王はかの少年をレギン王妃達が乗ってきた馬車に乗せる様に指示し、ブリューヌ城へと帰路につくのであった……。

この出来事は後に『女神に愛されし騎士』と言う伝説として語り継がれる事になる…………。



次回も頑張って書きたいと思います。






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