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 NPO法人が運営する慰安婦問題の資料展示施設「女たちの戦争と平和資料館」(wam、東京都新宿区)は30日、同館に爆破予告のはがきが届いたと明らかにした。

 はがきには黒字と赤字で「爆破する 戦争展示物撤去せよ 朝日赤報隊」と書かれている。9月30日の消印で配達され、10月5日にスタッフが見つけ、翌6日に警視庁戸塚署に被害届を出した。wamは「言論を暴力に結びつけない社会を」と題するメディア向けの呼びかけ文を在京の新聞社や通信社に送り、30日にホームページで発表した。

 wamによると、2005年の設立以来、嫌がらせは日常的にあったが「爆破予告は初めて」という。

 今年5月末、8カ国・地域の団体が共同で、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産(世界の記憶)に元慰安婦らの証言記録や運動の記録を登録申請した。申請に日本からwamも加わったことを、産経新聞などが報じていた。

 1987年5月に朝日新聞阪神支局が襲撃され、記者2人が死傷した事件では「赤報隊」を名乗る犯行声明が届いたが、犯人は捕まらず時効が成立している。