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高山陣屋で榑剥ぎの研修会
10月30日 19時06分
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岐阜県高山市の国の史跡、「高山陣屋」で、屋根に用いられる「榑」と呼ばれる板材を作る研修会が開かれました。
「榑ぶき」は雪にも耐えられるよう、厚みのある長い板を使う飛騨地方伝統の屋根のふき方ですが今も使われているのは江戸時代の代官所跡、高山陣屋など数少なくなっています。
30日はこの「榑ぶき」用の板を作る「榑剥ぎ」の技術を受け継ごうと研修会が開かれ、地元の大工や木材屋など10人ほどが参加しました。
飛騨地方でただひとりの「榑剥ぎ」職人で高山陣屋の屋根を手入れしている松山義治さん(46)がまず、直径60センチほどのサワラという木の柱をナタのような刃物などで木目に沿ってはぎ、厚さ4.5ミリ、幅20センチ、長さ45センチほどの板を作る様子を見せました。
そして、参加した人たちも松山さんにならって板を長く剥ぎ取っていきました。
研修会を開いた大工の川上舟晴さんは「地元固有の技術が廃れる前に実際に体験して本物を受け継ぎたい」と話していました。
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