ムラカミ、ダヨ!

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ムラカミ、ダヨ!

天才による本音とネタと自分語りだけの毒多めな勢いザッキ

知らない人の家に片っ端から「トリックオアトリート」と言って乞食してみた【ハロウィン】

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10月も終わってしまいますね。

そして10月と言えばハロウィンですね。リア充のオフパコの日とも言う。

クリスマスが聖夜ならハロウィンは性夜ですね。

まぁそんなハロウィンなわけですが、これまでの僕は


「けっ!どうせハロウィンの発祥もなんも知らない脳みそがかぼちゃくり抜いたくらいの重量しかない変態コスプレイヤーの祭典だろ。ふぁっく」


と思って切り捨ててきて、その道では名を馳せてきたわけですよ。

あー、やっぱムラカミさんだよな。ハロウィンとかかぼちゃじゃん。クリスマスはトナカイじゃん。かぼちゃの圧勝じゃん。一生、ムラカミさんに付いてく。

っていう人が後を絶ちませんでした。

 

こんなに僕に付いてきてくれたのは、小5の時に餌を与えたら懐いて横断歩道一緒に渡ったハト以来です。

 

だから、そいつらをぜってぇ裏切るわけにはいかねぇ。それが俺の忍道だから。

  

って声高に叫んでました。毎日狂ったように。



が、やっぱ




羨ましいよね




たまらん。なんなんだろ。眩しすぎて黒尽くめのコスプレも輝いて見える。圧倒的勝ち組。生物としての格の違いを見せつけられた感じ。遺伝子からもう違う。

 

 

女の子とかあれでしょ?「今日1日は抱かれたい。なんとしてでも。お持ち帰りされたいんだ。セックスしないとイタズラしちゃうぞ!トリックオアセックス!」とか言っちゃうんでしょ。いいよな。いい。すんばらしい。

 

ハロウィンの意味なんざ後から付いてこればいいんですよ。


ハロウィンの発祥も意味も分からない、多分Halloweenの綴りも書けないような、あの変態コスプレイヤー共は正しかったんですね。


なので手を組もうと、手を取り合ってこの停滞する日本社会にハロウィンによってイノベーションを巻き起こし、欧州列強のハロウィンを我が物顔で占領する白人の顔をオレンジ色に染め上げてやろうじゃないかということで合意に至りました。





と言いたかったんですが、



怖くて話しかけられませんでした。


怖いもん。睨んでくるんだもん。街中でハロウィンイベントやってて遠目でパリピがまたはしゃいでると思って近づいたら

 

 

5歳児なんだもん。怖いよ。5歳児怖い。

 

 

5歳児までをもパリピにするハロウィンが怖い。

 

 

だから僕は1人で立ち向かうことにしました。成功者は孤独。よく言われます。革命児は誰にも理解されないものです。


ハロウィンと言えば「トリックオアトリート」ですね。お菓子ほしいよ。だから住んでるマンションの部屋を回ってお菓子を分けてもらうことにしました。


※マンションの住人とは一切面識ありませんし1人も顔すら知りません。

準備するうう

さすがに私服で「トリックオアトリート」っていう輩が日中訪ねてきたら通報不可避です。

白昼堂々、目の前で通報されること間違いなしですね。このマンションに住めなくなるのも困ります。

なのでコスプレしよう!と思ったんですね。コスプレしてれば、「ハロウィンだからいっか」ってなるはずです。それでAmazonで探してたらハロウィンカテゴリーからはいってベストセラーって書かれてるコスプレが売ってたんですよ。あ!これだ!って思って速攻ポチりましたよね。



でも、少し違和感を感じるんですよ。








 

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コレなんですけどね。


いやー、ハロウィンってせめてかぼちゃだよなー。おかしいなーとか思いつつも天下のアマゾンさんが言うんだから間違いないだろうと。僕、プライム会員ですからね。なんてったってプライム会員ですから。選ばれしプライム会員がアマゾンさん信じないでどうするんだと。だから買いましたよ。



そして届いたんで着ましたよ。

 

 

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 うん、違う。

 

 

ハロウィン要素が完璧に完膚なきまでに一切排除されたフォルムです。


この洗練された(ハロウィン要素が)フォルムなら

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歯を磨くことも


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手を洗うことも可能ですね。


身なりも整えて準備万端です。


それでは乞食してみましょー。

トリックオアトリート

まずはお隣さんからです。

家の前まで来ました。住民の顔すら分かりません。そもそも住んでるかすら怪しい。

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緊張で実が出そうです。


玄関の前に立って初めて気づきました。


あれ、コレって

 

 



不審者じゃね?

 

 

ですが、時既に遅し。僕はバナナになったのです。コレがホントのバナナマンです。もう後戻りはできません。僕、プライム会員ですしね。


さあ、インターホンに手をかけます

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力を込めて

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押すッ!

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「ピーンポーン」

 

平和な昼間を切り裂く悪魔の旋律が閑静な住宅街に鳴り響きます。


来い。

 

来るんだ。

 

はい。


どなたですか。


って来るんだ。



出来れば巨乳の



いかにも部屋着の


ワンチャン胸チラしそうなお姉さんが


来るんだ。





来い。






来い。








こおおおおおい。




ーーー







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来ませんでした




無音。音すらしない。おねえさんどころか人っ子一人来ません。


僕に恐れをなして逃げたんでしょうか。見る目がなさすぎますね。


こんなに可愛いのに

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まぁ、ですがここまでは想定内。気を取り直して、二軒目に行きましょう。

 

二軒目 

もう二軒目にして慣れてきました。若干の緊張はありますが。

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「ピーンポーン」

 

聞き慣れた旋律。


来いよオラオラオラオラ。


早く

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トリックオアトリートって

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言わせて

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ちーん

 

 

どうなってやがる。このマンションは。来ねえじゃねえか。引きこもりばっかのマンションじゃねえのかよ。外出してるなんて許せん。


三軒目

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「ピーン・・・

 

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ちーん

 

四軒目

もうここまでくると押すことに抵抗がなくなりましたよね。もうヤケクソです。

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 三コマ漫画の完成です。


五軒目

 

 

六軒目

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「ピーンポーン」

 

もう様になってきました。僕はインターホンを鳴らすために生まれてきたのかもしれませんね。


そんなことを考えていた矢先、




「はい?」




うおおおおおおお!!!!キタキタキタキター!!!!


来たぞ。来た。ついに来た。しかも


 







 

こんなチャンス逃すまいとすかさず言いましたよ。あのセリフを。



「トリックオアトリート」




思えば僕の人生はトリックオアトリートの連続でした。来る日も来る日もトリックオアトリートと叫び、囁き、恫喝し、日々を耐え忍んできました。時には赤子に、時にはご老体に、時にはか弱い乙女にまで。抱いた女は数知れず、奪った命は数え切れません。


そんな幾度となくトリックオアトリートと連呼してきたトリックオアトリーター、略してトリターの僕ですらこのトリックオアトリートは難関でした。


そんな極限状態の僕に、


ー彼女は果たしてなんt…

 



女「(ガチャ)」



声すら発しませんでした。



七軒目

もう、心が折れそうですが。一度決めたこと。チャレンジし続けます。絶対に成功する方法は成功するまでやめないことだと偉い人が言ってました。

僕はやめません。絶対に成功します。

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「ピーンポーン」

 

聞き飽きました。



「はい?」

 

来ました。次は男の声です。


さっきは失敗しましたが、次こそ捕まえてみせます。この獲物。

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「トリックオアトリート」

 

爽やかに、まるで「佐川急便でーす」と錯覚するかの如く言い放ちます。



すると、


男「え?」




ムラカミ、アンコールを要求されてしまいました。


人生でアンコールは初体験です。しかもトリックオアトリートでアンコールを要求されるなんて、恐縮です。今日は僕のライブに来てくれてどうもありがとう。


忍びねーなと思いながらアンコールに応えます。コレが最後の曲です。アンコールで

 


「トリックオアトリート」

 

 

 

 


(ガチャ)

 

 

 

 

 

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GAME OVERです。

 


心が折れる音がしました。ポキっとね。ごめんなさい。成功者にはなれませんでした。


何で出てこないんですかね。僕、プライム会員なのに。みんなどうかしてる。

エンドロール

 

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損益


支出

 

バナナ・・・2500円

社会的信用

僕のメンタル・・・プライスレス

 

収入

 

 

ゼロ

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バイバイ!