【グランパス】

　名古屋グランパスは神戸に０−３で完敗、自力でのＪ１残留が消えた。Ｊ２降格圏の１６位のままで、１１月３日の最終節を迎える。湘南戦（パロマ瑞穂）で勝っても降格する可能性が残る厳しい状況となった。　完敗にうちひしがれる選手たちへ送られたのは、ブーイングではなく、叱咤（しった）激励の声だった。敵地に駆けつけた２３００人を超すサポーターは「絶対残留するぞ！」「切り替えろ！　次は勝つぞ！」。降格圏１６位のまま迎える最終節へ、拍手で勇気づけた。　レアンドロとニウトンの両外国人が出場停止だった神戸に対し、手も足も出なかった。前半１５分に磯村が高橋に背後を突かれ、クロスから松下に決められた。同３７分には中央を簡単に攻略され、中坂に強烈なミドルを突き刺された。後半２４分には増山に駄目押しの一発。いずれの３人もリーグ戦初ゴールというまさかの赤っ恥だった。（10月30日）