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【大リーグ】

インディアンスが継投零封 71年ぶりWS開催の敵地で勝利

2016年10月30日 紙面から

◇ワールドシリーズ インディアンス1−0カブス

カブスに零封勝ちし、試合を締めたアレン(37)を迎えるミラー(左上)らインディアンスの選手=シカゴで(共同)

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 【シカゴ穐村賢】大リーグの112回ワールドシリーズ(WS、7回戦制)は28日、当地のリグリーフィールドで行われ、インディアンスが地元カブスに1−0で競り勝ち、2勝1敗とした。先発右腕ジョシュ・トムリン(32)が4イニング2/3を2安打無失点と好投し、2番手の左腕アンドルー・ミラー(31)は3者連続三振など1イニング1/3をパーフェクト。7回に代打のココ・クリスプ外野手(36)がバットを折りながら右前に運び、虎の子の1点をたたき出した。

 得意の継投で逃げ切って、敵地で貴重な勝利を飾った。71年ぶりのWS開催となったリグリーフィールド。完全アウェーの雰囲気の中、先発のトムリンが4イニング2/3を無失点。脊髄の病気で胸から下がまひしている父親ジェリーさんがスタンドで観戦する前での好投。低めにボールを集めて、強力カブス打線を手玉に取ったトムリンは「投げ急ぎそうになったら、父のことを考えて心を落ち着かせた。父のためにベストを尽くすことだけを考えた」と誇らしげに胸を張った。

 試合は7回まで0−0のともに譲らぬ投手戦。トムリンのあとを受けた中継ぎ左腕ミラーも、3者連続三振を記録するなど1イニング1/3を完璧な仕事。地区シリーズからの連続無失点を15イニングまで伸ばして、救援投手としてのシーズンをまたがないポストシーズン連続無失点記録を更新した。

 記録的な投球を続けるミラーの陰に隠れがちだが、ほかの救援陣も負けていない。LCSで2勝を挙げた右腕ショーが1イニング2/3を無失点に抑え、守護神アレンも1イニング1/3を無失点で零封リレー。チームはPS5度目の完封勝利を飾って、これまた新記録となった。

 68年ぶりの世界一へあと2勝。過去、指揮官として2度の世界一に輝いているフランコナ監督は「紙一重の戦いだったが、大きな勝利だ」と選手たちの活躍をたたえた。

 

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