蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【プロ野球】黒田「男気伝説」ベンチで終焉 第7戦ラス投も悲願も夢散…でも悔いなし2016年10月30日 紙面から
◇日本シリーズ<第6戦> 日本ハム10−4広島現役最後の試合はベンチ裏で見届けた。広島・黒田は登板機会なく20年間の現役生活が終了。最後にグラウンドに姿を見せると、万雷の拍手と「ありがとう」の声が飛んだ。悔いはなかった。 「(終わった)実感がない。それが率直な気持ち。当然、あした投げる準備をしていたので。自分の野球人生が終わったというより、負けてしまった気持ちの方が強い」 真っ赤に染まった球場で、日本シリーズを戦うナイン。遠い昔の記憶が脳裏をよぎる。閑散としたスタンド。黒田はただ、勝ちに飢えていた。あれから十数年。カープは強くなった。 「素晴らしいチームで戦わせてもらい、素晴らしい夢を見させてもらった。引き際を間違えないために、一生懸命やってきた。こういう引き際を選んだのは、よくできたかな」 右肩痛に右足痛。首の痛みも抱えながらシーズンを戦った。25日の第3戦登板では6回途中、両足をつるアクシデントで途中降板。何カ所にも、何十本もの注射を打ちながら、体は既に限界を超えていた。それでも中4日での第7戦登板に備え、「全然、大丈夫」とナインを、自らを鼓舞し続けた。最後までチームとともに闘った。 「広島に僕を待ってくれる人がいるから。カープで投げた方が、1球の重みが感じられる」。2年前、終着点を探していた黒田は、広島に電撃復帰を決めた。昨オフ、引退に傾いた心は後輩たちの言葉で引き戻した。「広島に帰ってきてよかったです」。後輩たちに、ファンに愛された野球人生。25年ぶりのリーグ優勝は、黒田抜きには語れない。背番号15の生きざまは、広島の伝説となった。 PR情報
|