子供に絵本を上手に読んでやれるお母さんになりたいという思いから、NHKの専属テレビ女優第1号になる。以来、女優として、また司会者として、テレビとともに人生を歩んでいく。愛称はトット。
浅草でコメディアンとして活躍した後、テレビの世界にデビュー。やがて映画「男はつらいよ」で、「寅さん」として国民的スターに。徹子とは「お嬢さん」「兄ちゃん」と呼び合う仲になる。
ロカビリー歌手としてデビュー。「夢であいましょう」「若い季節」で徹子と共演し親しくなる。「上を向いて歩こう」の世界的なヒットで大スターとなる。愛称は「九ちゃん」。
森繁久彌に才能を見い出され脚本家として頭角を現わす。徹子とは、ある時期、毎日会うほどの親しい仲になる。やがて「寺内貫太郎一家」などヒット作を連発。また小説家として直木賞を受賞する。
徹子と同じ時期にNHKに入局。徹子が出演する多くの番組のフロアディレクターを務める。やがてディレクターに昇進。徹子とは長いつきあいとなる。
徹子の母。小学校を退学になった徹子をあたたかく見守る。徹子のNHK受験のきっかけを作り、徹子がデビューした後も応援し続ける。
NHKの近くの、徹子たち行きつけの中華飯店の主人。テレビを通して徹子の成長を見守り続ける。森繁の大ファンで、森繁が店に来たことが自慢。
劇作家。徹子の出世作となる「ヤン坊ニン坊トン坊」の作者。オーディションを受けた徹子の個性を高く評価して主役の一人に抜擢し、徹子に大きな自信を与える。
NHK文芸部のプロデューサー。徹子がNHKを受験したときの試験官で、新人の指導にあたる。失敗を繰り返す徹子を励まし続ける。
徹子の父。バイオリン奏者。小学校を退学になった徹子に「どんな人間にも飛び抜けた才能がある」と教える。その言葉は徹子の支えとなる。
徹子が「母さん」と呼ぶ、戦前から活躍する名女優。「若い季節」ではセリフを覚えない共演者を一喝する厳しさを見せるが、何よりも夫を大切にしている。
映画や舞台で輝かしい実績を持つ大スター。いつも女優たちをはべらせた「ちょっとエッチなおじさん」だが、圧倒的な演技力で徹子を感動させる。徹子とは50年をこえるつきあいとなる。
未来の世界からやってきた。駄菓子屋の店先に座り、テレビの世界に生きる徹子たちをみつめている。
動物好きな徹子の、仲のよい友達。百歳の徹子の傍らにいて、ドラマの語り手を務める。