【北京=鎌田秀男】中国の国営新華社通信(英語版)は26日、「中国は国内総生産(GDP)を捏造ねつぞうする必要はない」と題する論評記事を配信した。

 今年のGDP成長率が3四半期続けて「6・7%増」となり、アナリストなどから疑問の声が出ていることに反論した。

 記事では、「過去には、特に地方政府が統計をごまかしたことはあった」と認め、「対策として昨年、国際通貨基金(IMF)の基準を導入し、データシステムを強化した」と強調している。成長率が3期続けて同じだったことは「偶然だ」と一蹴し、「中国の持続的な経済成長が奇跡か幻覚かは、アナリストではなく時間が教えてくれる」と締めくくった。

 国家統計局によると、1993年以降、中国のGDP成長率が3期続けて同じだったケースはない。