独女の石橋
独身女性の心配事  『 石橋 』 を叩いてみました
親を看取る 準備 その8 ~ 最終的には、割り切ることにする ~
『 最後 』 は、いつくるのか分かりません
突然、かもしれないし、長い介護の果て、かもしれません

いずれにしても、親御さんの最後を看取った後
満足がいく、とか、納得がいく、とかは、ない、と思います

どうしたって、後悔は残る、と個人的に思っています

なので、やれるだけのことをやった、で、いいです
そう、割り切らないと…辛いです

その為に、少しでもお役にたてたらなぁ…


残された者達は、次に、『 送る 』 ということをしなければなりません
一般的には葬儀等ですが、こちらの一連の流れについては
葬儀業者の方々が、色々アドバイスをくれるので
あまり心配いらないかもです

病院で亡くなられる(死亡が確認される)ことが、一般的なので
そこから、葬儀の手配が始まる訳ですが、葬儀業者のあてがない場合
病院の方で、紹介してくれます(ご遺体の引き取りについて訊かれますので)
が、親御さんが互助会等に加入しているケースもあるので
看取りの準備段階で、情報収集しておくと良いですね

ともあれ、滅多にあることではありません
慣れていなくて、分からないことだらけで、あたりまえです
予算の都合も考慮しつつではありますが、葬儀業者の方に
お任せ出来ることはお任せしましょう
というか、恐らくは、色々事前に調べて
ご葬儀の準備を進めていたなら大丈夫でしょうが、
そうでなければ、そこまでの余裕はない筈なのです

突然にしろ、長い介護の果てにしろ、 『 送る 』 時には
独女の我々は、仕事を休まねばなりません

忌引きがどれだけ使えるのか、または使えないのか事前に
知っておく必要がありますが、出勤できない間の仕事について
職場へのフォローも考えておかねばならぬでしょう
同時進行で、『 送る 』 為の打ち合わせや作業を
していくことになります
親御さんの最後を看取った直後の現実です

残された者には、生活が続きます
このことは、くれぐれも肝に銘じていて欲しいのです
自分自身で、今後も生活を賄っていかなくてはならないとして
勿論、そうじゃないかもしれませんが(婚活中の皆様、ファイト!)
収入源は大事です。お仕事は大切に…


いうまでもないとは、思っていたのですが、ここで言います
『 介護離職 』 は、親を看取るための選択肢には
入れないで下さい

『 親を看取る 』 とは、親の最後を”フォロー”することです
基本、掛かるだろう、お金は、親の資産を使います
例えば、在宅介護へ追い込まれる状況でも
お金での解決を目指します
その為の、準備です

既婚だろうが未婚だろうが、子には子の人生があります
割り切って下さい

とか、考えちゃうと…親御さんに妙に優しくしてしまったりするのは
良い傾向かと、思いますよ~


親を看取る 準備 その7  ~ 帰る場所が無くなる準備・現実を知っておく ~
1人暮らしをしたことがない方については、自立を目指したいと思います

とはいえ、1人暮らしをして下さいとは言わないです

必要もなく、そんなことするくらいなら、お金貯めましょう


一度、軽く試算をしてみましょうか
ネットが使える環境だと、お金を使わず、出来て便利ですね

例えば、1人で暮らす部屋を借りると仮定するなら、住みたい場所の
お部屋の家賃を調べてみましょうか

親を看取った後、そのまま実家に住む予定の方については
ご自宅の固定資産税はお幾らでしょう?
ちょっと、その金額12カ月で割って、家賃代わりに
積み立ててみましょうか
また、築年数にもよるでしょうが、家のメンテナンスも
考えなくてはならないですよね
大きな金額が動くことが考えられるので
5年くらいで、○十万貯まる…というような感じで
こちらも、家賃代わりに積み立て金を想定してみて下さい

水道光熱費や通信費は、今現在のお家の領収明細を
参考にしてみてもいいかも

現在、掛けている各種保険料金(生命・年金・傷害疾病)や

車を持っているのなら(地方在住は必需品)、車検に掛かるお金とかも
毎月積み立てるつもりで、車検費用を12カ月で割ってみましょう
勿論、自動車保険料金もお忘れなく

また、車の買い替えも考えなくてはならないなら、何年後位で買い替えるのか
仮定して、その分の積み立ても考えておきましょう

さて、現在の月々の手取り収入金額から、それらの合算金額を差し引いて
食費と交際費、娯楽費は、幾らぐらいに設定出来そうですか?

その他の貯蓄へは幾ら、回せるでしょう?


赤字が出てしまった方は、対策を講じねばなりません

家賃や生活費、貯蓄を削るのか
収入を増やすのか

考えてみましょう
出来れば、早いうちに…
転職も、視野に入ってくるかもしれないので
(転職については別に、また後日、お話し出来ればと思います)


さて
現在、1人暮らしの方
1人暮らしを経験されたことのある方
また、お友達とシェアされている方

衣食住を自分で賄えることが出来ても
帰る場所が無くなることへの不安は、ありますよね

でも、 『 帰る場所が無くなった時 』 に起こりうる心の動きを
お盆やお正月などで、実家へ帰省してから
また元の親から離れた暮らしに戻る時に感じる
言いようのない、うら寂しさであったり
日常へ気分を切り替える、気合であったり、で
体験されているのではないでしょうか


心の問題は、仕様がないですよね
納得して、慣れていくしかないんですかね…



親を看取る 準備 その6  ~ 帰る場所が無くなる準備・自立を目指す ~
これまでは、結構、既婚の方とか、もしくは男性とかでも
参考にして頂ける内容をお話ししてきたような気がします

具体的な名称とか、数字とかを出すことを
出来るだけ、避けるようにしてきましたので
保険の活用だったり、制度の活用だったり、施設の利用とか
出来るだけ、ご自身で、ご家族で、調べてみて下さい

その方が、 『 その時 』 が来た時に
一度やったことを、なぞるだけで済むので、楽だと思います


さて、ここからは独身女性

『 独女 』 ならではの 『 親を看取る 準備 』 を

していきたと思います


それは、帰る場所が無くなる、準備です


厳しい話を、少し、していきます


まずは、現在、1人で暮らしていますか?

1人暮らしの方は、取り敢えず、ここはスルーして下さい

お友達とシェアしてる、という方も、スルーで


現在、親と同居中の方へ

1人暮らしの経験はありますか? 

学生時代とかでも、結構です
例え、仕送りありでも、1人で、衣食住を賄ったことがあるなら
思い出してもらえれば、大丈夫です

1人暮らしの経験がない方へ

実のところ、地方在住の独身女性の方では
結構、多いんじゃないかと想像しています
実家を出る機会って、女性の場合、特にだと思いますが
進学で無ければ、就職でって、中々、無いのではないかと…

生活費を、家に入れているとかは、問題にならなくて
自分が、どのくらいの暮らしをする人間なのか
理解できているか、が問題です

あなたは、自分が1か月、幾らで暮らせるのかを
知っていますか?



親を看取る 準備 その5  ~ 公的介護保険を調べる ~
現在ある、もしくは保険などで都合がつくであろう
現金について、打ち合わせが出来ました

では、現金が用意できない場合は?

その為に、公的な介護保険というものがあります

介護保険料、40歳以上になると、健康保険料と共に
徴収されていますね(被扶養者以外の方は、ですが)

『 あなたも自分の介護を意識する歳ですよー 』 と
40歳になった途端、国から言い渡された気になる、アレです

40歳~65歳までは、加齢を原因とする特定疾患(国が指定
しています)によって、要介護・要支援となった場合のみ

65歳以上からは、要介護(1~5段階)・要支援(1~2段階)に
原因を問わず、支給されます

勿論、市町村から、認定を受けることで給付が受けられる制度
なので、申請をし、認定調査を受け、どの段階のサービスを
受けられるのか、判断を委ねることになりますし
受けたサービスについて、1割~2割(所得により異なります)の
自己負担をすることにはなりますが

どの程度の状態で、どの程度の認定とサービスを受けられるのか
知識として持っておくことは、とっても、重要だと思われるのです
思ってたよりも早い段階から、サービスを受けられるのかもしれない

各市町村のホームページでは、結構なチカラの入れ方で
介護保険の手続きや受給まで流れなどについて
解説されていますので、是非是非、覗いてみて下さい
今、準備の段階で知っていると、不安や心配が軽くなることが
沢山あると思うんです

例えば、 『 高額介護サービス費制度 』というのがあります
介護保険で支給されたサービスのために自己負担した金額が
上限を超えた場合、申請をすれば、超えた分のお金が
戻ってきたりします
心強い

元々、介護保険は、高齢化社会を睨み、核家族化された現代の日本で
家族だけで看取るのは、金銭的にも体制的にも
限界があるとして作られた制度です

利用しましょうよ

実際、介護認定を受けようとした時、認定調査を本人である親御さんが
とても嫌がる、というケースはあります

本当は出来ない日常の動作を、出来ますよ、と、頑張っちゃって参った
という話も聞きました

『 他所さまの世話にはならない 』 とか…
『 恥を晒すようで嫌だ 』 とか…
日本人の美徳だったりとかするのかもしれませんが

頼ってね、と、国が言っているんだから、頼りましょう
親子で共に倒れたら、困るんです
起き上がれない

親御さんへ
『 こんなんありますんで その時は
  適当に程良く 対応します ご理解ヨロシク 』
とか、話しちゃえるといいんだなぁ



親を看取る 準備 その4  ~ 対策を、軽く講じる ~
さて
情報収集をしました
兄弟姉妹と、話し合ってみました
親御さんに、直接、聴いてみました

明らかになって、不安じゃなくなったこと
新たに、不安になってきたことを
今度は整理して、対策を、軽く、講じていきましょう

親御さんの現在の体調から、考えられる
先の不安への対応

入院費や手術費、個人年金保険や養老保険等の
手続きはどうするのか

保険の加入がなければ、どの現金を動かすのか

現金がなければ、どうするのか
自宅があれば、売却するのか

売却出来る自宅がなければ
子である自分たちが、それを捻出するのか

それが、出来なかった場合
自治体に、援助を求めるのか

いつ? どうやって? 誰が?

ああ…追い詰めるような考え方ではない方向で
お願いします

今は、準備です

『 その時 』 に苦しくならないための準備です

簡単な話し、保険の加入がないのであれば
今から、入ってもらう、ということは出来ませんか?
持病がある…年齢的に…といった問題があっても
加入出来ると、謳っている保険もありますね
検討の余地はあるのでは?
親御さんが保険料を払える余裕がないなら
そこだけ兄弟姉妹で打ち合わせの上
捻出してみるとかはどうでしょう?
月々の保険掛け金と、後々掛かるかもしれない入院費や
介護費用では、どちらがどうかは、試案のしどころです

現金を用意していない場合の、自宅の売却も
直ぐに現金化出来るかどうかは、疑問がありますね
また、親御さんに住む場所がなくなってしまう
という問題もあります

『 リバースモーゲージ 』 という年金システムがあります
もの凄く簡単にいうと、自宅を担保に借り入れたお金を
契約期間中、年金として受取るもので
公的なものと、銀行によるものがあるのですが
特徴的なのは、契約期間中も自宅に住めること
リスクとしては、契約期間を過ぎると
自宅を明け渡すか、これまでの受給金額を
すべて返さなくてはならないことや
自宅の価値の下落など、ありますが
選択肢としてはあり得るのではないでしょうか?
ちょっと、調べておきましょう

また、今の時点で、現金化をすることも目的としつつ
親御さんに住み替えを考えてもらう
という選択肢はどうでしょう?
今の家は親御さんに広すぎてはいませんか?
『 当時の新興住宅地にマイホームを建てた 』
というケースのご家庭も多いのではないでしょうか?
となると、
自宅から、スーパーまで、銀行まで、病院まで
徒歩や交通機関を使って、親御さんは出掛けられて
いるでしょうか?
まずは、同居であろうとなかろうと、介助が必要となるまでは
自力で生活を送ってもらうことを前提に
暮らす場所を変えるという選択も、ありだと思います

あっと…自宅の売却や現金を動かすことについて、ご注意を
考えるだけにしろ、取り敢えず、兄弟姉妹がいる方は
家族みんなで相談しなければならない問題だということを
忘れないでくださいね
後々起こる、『 相続の問題 』 があります
これは、揉めると、びっくりするぐらい、揉めます
時に、法定相続人でない人まで、出てきます
(全然関係ない人で 『 わたしが看取ったんだ 』 という
ケースはマジに!あります)
なので、準備段階であっても、兄弟姉妹と親御さんを
含めた、家族で相談して下さい

…そして、ちょこちょこ出てましたが…
知らなかったけど、『 実はいた兄弟姉妹 』のことです
勿論、法定相続人です
例えば、親御さんの遺言で、まったく相続分を残して
もらえていなかったとしても、『 遺留分減殺請求 』 という訴えを
起こして、相応の相続分を確保することのできる相続人です
…疑惑はあるけど、直接、聴けないという方
親御さんの戸籍謄本を取ってみる、という手がありますよ~
もし、転籍をされていたら、遡ってみてくださいね~