サムスン電子は今年、過去最大規模となる27兆ウォン(約2兆4800億円)超の設備投資を実施すると27日発表した。これまで最大規模だった昨年を約6%上回る投資額だ。年初から第3四半期(7-9月期)までに14兆7000億ウォン(約1兆3500億円)を既に投資しており、第4四半期(10-12月)だけで9月までとほぼ同額の12兆3000億ウォン(約1兆1300億円)を投資することになる。サムスンが第4四半期以降の景気について明るい見通しを持っていることの表れだ。
サムスン電子副会長の李在鎔(イ・ジェヨン)氏はこの日の臨時株主総会で取締役に選任された。サムスン創業家から取締役に選任されたのは、李健熙(イ・ゴンヒ)会長が2008年4月に取締役を辞任して以来、8年7か月ぶり。最新スマートフォン「ギャラクシーノート7」の製造・販売中止の危機を克服し、サムスン電子を再び飛躍させるのが李在鎔に与えられた課題だ。
サムスン電子の権五鉉(クォン・オヒョン)副会長は臨時株主総会で「今はIT市場が急激に変化しており、積極的な投資、中長期的な成長動力の確保といった戦略的意思決定が非常に重要な時期。李副会長の取締役選任と公式的な経営参加をこれ以上先延ばしにできないと判断した」と述べた。李副会長の取締役選任に反対する声は出なかった。