「ISが数万人を人間の盾に」国連が強い懸念
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過激派組織IS=イスラミックステートから、イラク第2の都市モスルを奪還する作戦が続く中、国連は、モスル周辺に住む数万人がISによって市街地に移動させられ、いわゆる「人間の盾」として利用されようとしていると、強い懸念を表明しました。
イラク軍やクルド人部隊などは、過激派組織ISのイラク最大の拠点となっているモスルの奪還作戦を今月17日から始め、周辺の町や村を制圧しながらモスルの市街地に向けて前進しています。
国連人権高等弁務官事務所のシャムダサニ報道官は28日、スイスのジュネーブで記者会見し、ISがモスル周辺に住む数万人を連れ去り、その多くが奪還作戦が始まって以降、モスルの市街地に移動させられたことを明らかにしました。
拒否した住民がISに射殺されたという報告も受けているということです。
シャムダサニ報道官は「ISの卑劣な戦略は、市民を人質にとって重要な拠点などを守ろうとすることだ」と述べ、連れ去られた住民がいわゆる「人間の盾」として利用されようとしていると、強い懸念を表明しました。
多くの市民が「人間の盾」とされれば、市民の犠牲が大幅に増えるおそれがあり、国連はモスルの奪還作戦で厳しい局面となっても、市民に危害を加えないよう警告しています。
国連人権高等弁務官事務所のシャムダサニ報道官は28日、スイスのジュネーブで記者会見し、ISがモスル周辺に住む数万人を連れ去り、その多くが奪還作戦が始まって以降、モスルの市街地に移動させられたことを明らかにしました。
拒否した住民がISに射殺されたという報告も受けているということです。
シャムダサニ報道官は「ISの卑劣な戦略は、市民を人質にとって重要な拠点などを守ろうとすることだ」と述べ、連れ去られた住民がいわゆる「人間の盾」として利用されようとしていると、強い懸念を表明しました。
多くの市民が「人間の盾」とされれば、市民の犠牲が大幅に増えるおそれがあり、国連はモスルの奪還作戦で厳しい局面となっても、市民に危害を加えないよう警告しています。
ロシア・イラン・シリアの外相が意見交換
ロシアのラブロフ外相とイランのザリーフ外相、それにシリアのムアレム外相がモスクワで会議を開き、中東情勢について意見を交わしました。
会議のあと、ラブロフ外相は、アメリカが主導する有志連合の支援を受けて、イラク軍やクルド人部隊がISからイラク第2の都市モスルを奪還するために続けている作戦に言及し、「モスルからシリアなどにテロリストが流入するおそれがある」と述べ、懸念を示しました。
そのうえでラブロフ外相は、ロシアとイラン、シリア、それにイラクの4か国でテロ対策を目的にバグダッドに設置した、情勢分析などを行う組織の重要性が高まっているとして、連携強化を図る考えを示しました。
会議のあと、ラブロフ外相は、アメリカが主導する有志連合の支援を受けて、イラク軍やクルド人部隊がISからイラク第2の都市モスルを奪還するために続けている作戦に言及し、「モスルからシリアなどにテロリストが流入するおそれがある」と述べ、懸念を示しました。
そのうえでラブロフ外相は、ロシアとイラン、シリア、それにイラクの4か国でテロ対策を目的にバグダッドに設置した、情勢分析などを行う組織の重要性が高まっているとして、連携強化を図る考えを示しました。