国政介入:「サミットでは白、国連総会ではグレー」崔順実氏の指示通り着た朴大統領

 ここで作られた服のほとんどは、朴大統領が外国の首脳と会談したり、政府の公式行事に出席したりする時に着ていたと思われる。この事務室にあった服は早ければ三日後、遅くとも1カ月後には朴大統領が着用して行事に出席していた。この事務室の14年11月3日の防犯カメラ映像を見ると、中央のハンガーに緑のジャケットと青のジャケットがかかっている。崔順実氏は自らこれらの服に飾りを合わせてみたり、仕立屋としばらく話し合ったりしていた。この緑色のジャケットは朴大統領が数日後の11月6日に中国・北京のテレビ局とのインタビューで着ていた服や、「警友の日」だった11月21日に祝辞を述べた際に着ていた服に似ている。青のジャケットは11月15日にオーストラリア・ブリスベンでジョン・フィリップ・キー・ニュージーランド首相と行った韓国とニュージーランドの自由貿易協定(FTA)交渉妥結宣言の記者会見で着ていた服と同じ形・色だ。この2つのジャケットには崔順実氏が合わせていたものと同じデザインの装飾が襟に施されていた。

 14年11月14日、崔順実氏はこの事務室を再び訪れた。この時、ハンガーに掛かっていたオレンジ色のコートは同年12月11日の韓・東南アジア諸国連合(ASEAN)特別首脳会議に出席するため訪韓したフィリピンのベニグノ・アキノ3世大統領=当時=との首脳会談で着用された。五日後の同年11月19日にはユン・ジョンチュ行政官が1人で事務室に来て、黒の衣装ケースに服を入れていく様子が防犯カメラ映像に記録されている。

 同年11月24日、この事務室にはさまざまな服が登場した。黄緑色と黄土色の韓服用生地、朴大統領の普段着と思われる白のダウンジャケット、黒のトレーニングパンツ、ピンクのファスナー付き上着などだ。崔順実氏が仕立屋と一緒に韓服の生地を触りながら話す様子が防犯カメラに映っていた。4日後の11月28日に事務室のハンガーに掛かっていた黒のコートは、同年12月23日に朴大統領が韓国政府世宗庁舎完成記念式に着ていたものとデザインが同じだった。

イ・オクチン記者
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