国政介入:「サミットでは白、国連総会ではグレー」崔順実氏の指示通り着た朴大統領

国政介入:「サミットでは白、国連総会ではグレー」崔順実氏の指示通り着た朴大統領

 朴槿恵(パク・クネ)政権の「陰の実力者」と言われる崔順実(チェ・スンシル)氏(2014年にチェ・ソウォンに改名)が、少なくとも2014年11月末まで朴大統領の衣装を担当し、大統領の海外行事・儀典出席に関与していたことが確認された。この過程で崔順実氏は極秘事項である朴大統領の海外訪問日程を事前に入手し、それに基づいて大統領が着用する服や飾りなどを用意するよう指示していたことが分かった。

 TV朝鮮は25日、「崔順実氏は朴大統領の2013年11月西欧訪問や14年9月のカナダ・米国訪問などの日程表を事前に渡され、それに基づいて衣装などを作り朴大統領に渡していたことが確認された」と報道した。外交部(省に相当)儀典長室で作成されたこの文書には、「対外注意」と書かれていたが、民間人の崔順実氏がこれを事前に渡されて朴大統領が着る服を決めていたことになる。

 「北斗星日程(案)」という題名の14年9月カナダ・米国訪問日程表には、崔順実氏が手書きでメモを残していた。大統領の海外訪問日程は保安の問題上、大統領府警護室で「北極星」などのように暗号名を付ける。こうした暗号名自体が外部に漏れてはならない保安事項だ。このメモには、9月20日のソウル空港出発時は「青紫」、海外在住韓国人との懇談会には「韓服」、9月21日の公式歓迎式には「赤」、9月22日のカナダ首脳会談には「白」などと書かれている。崔順実氏は日程表に合計11種類の衣装の色を書き込んでいた。同氏の側近は「(同氏の)字の形がとても独特なので、見ればすぐ分かる」と言った。この文書の右上には最終版であることを意味すると推定される「last」という言葉が崔順実氏の筆跡で書かれていた。事実、朴大統領はカナダ首脳会談や国連総会の基調講演など主な行事で崔順実氏が書き込んだ色の服を身に着けていた。朴大統領は同氏がコーディネートする色をメモした11の日程のうち、8つの日程で同氏の指示通りの衣装を着ていた。

 TV朝鮮が入手したソウル市江南区内の事務室の防犯カメラ映像によると、崔順実氏はこの事務室に頻繁に出入りして朴大統領の服を製作していた。この事務室は別名「サンプル室」と呼ばれ、朴大統領専用の衣装室として使われていたという。14年11月に同氏は少なくとも6回以上、この事務室を訪れていた。同氏は仕立屋に朴大統領の服を作るよう指示し、朴大統領の元パーソナル・トレーナーとして知られるユン・ジョンチュ大統領府行政官はここに出入りして服を運んでいたと見られる。

イ・オクチン記者
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