mossyは仏教ファンです。
信者というには、信仰心が足りないし、マニアと呼ぶには知識が足りません。
仏教の知恵の、自分に都合のいい部分だけとりいれて、毎日を安穏に生活しています。
だから、仏教ファン。
なかでも阿弥陀様は大好きです。
阿弥陀様というのは、浄土宗の教えにあるのですが、死んだ人間は誰であれ、阿弥陀様の力によって極楽浄土で生まれ変わらせていただける、というものです。
これはなかなか素敵な考え方だと思います。
要するに、好き勝手をやっても、悪いことをしてしまっても、無条件に成仏できて平穏な幸せを得られるわけです。
あ、ただしまったく無条件ではありません。
「南無阿弥陀仏」と心のなかで唱えることが条件です。
「南無」は帰依します、という意味です。つまり、すべて阿弥陀様にお任せするからよろしく、ということです。究極の他人任せです。
人間自分でなんとかしよう、と思っているうちは、かなり死にもの狂いです。他人を蹴落としたり、悩んだりして色々と辛いです。
他人まかせだと、おっとりのんびり生きられます。
つまり「南無阿弥陀仏」と唱えることの本当の効果は、毎日がしあわせに生きられることではないかと思います。
話がかなり脱線しました。
で、綾波レイが阿弥陀仏というのは、mossyの勝手な思い込みなんですが、EOEを観ていたら、そんな感じがしたわけです。
EOEで、ミサトさんやリツコさんが絶命するシーンで、綾波の亡霊のようなものが現われます。聖霊なのか天使なのか、キリスト教のことはよくわからないのですが、仏教的にいえば、死に際にお迎えにくるのは阿弥陀様に決まっています。
かくして綾波レイ＝リリスの力により、生者も死者も人類すべての魂がひとつに溶けあい、永遠の安らぎを得るわけです。まるで極楽浄土ではありませんか。
とまあ、かなり強引なこじつけですが、mossyは綾波レイ＝阿弥陀様と信じることによって幸せになれるのです。
だって素晴しいよ。
死に際にレイちゃんが現われて、「わたしとひとつになりましょう」なんて言われてあの世に行けるなんて。
ああ、アヤナミストであることの悦び。
(2002/2/28)