インストールと日本語環境
NetBSD1.6/mac68kをQuadra650にインストールします。
メモリ40MB、Maxtorのide-HD30GBをCHB35INT2でscsiに変換。
CHB35INT2はセンチュリーが販売しているハードディスク変換キットです。
外付けHD(macOS, Booter2.0.2a10, netbsd-INSTALL.gzなどが入っている)でQuadra650を起動。
内蔵HDをHD SC Setup 7.3.5(patched)では認識してくれないので、B'sCrew2.1で初期化しました。
HD SC Setup 7.3.5(patched)でイニシャライズ後、こんなかんじにパーティションを切りました。
A/UX Root slice0 1G
A/UX Swap slice1 100M
A/UX Usr slice2 3G
Free A/UX slice3 25G
Macintosh Volume 929280K
Booter2.0.2a10を起動してnetbsdをインストールします。
インストールは以下のページを参考に(というより、そのまんま)しました。
Sysinst Quick Guide/AKmac-Junkies ML HomePage
わたしもMLのメンバーですが、ほとんどROMです。どーもすみません。
Disk Partition Mapはこんな感じです。
sd0a 4.2BSD Root /
sd0b swap
sd0g 4.2BSD Usr /usr
sd0d unknown
sd0e HFS MacOS
Free A/UX slice3 25GがBSDのファイルシステムとして認識されないようです。
Distribution setはKernel(SBC)以外、全部入れちゃいます。
ネットワークの設定
ftpでインストールします。dhcpを使わないと答えたので、
Your DNS domain: xxxxxxx.net (家庭内LANのネットワーク名)
Your host name: q650
Your IPv4 number: 192.168.1.xx (q650のアドレス)
IPv4 Netmask [0xffffff00]: (return)
IPv4 gateway: 192.168.1.x (adslルータのアドレス)
IPv4 Nameserver: 192.168.1.x (adslルータのアドレス)
ftp siteを
host: ftp.dti.ad.jp
にチェンジしてみました。ダウンロードが速い(気がする)。
インストールが終わりNetBSDが無事起動しましたが、newfsが実行できない。
#newfs /dev/rsd0d
newfs: 'd' partition type is not '4.2BSD'
となるのでオプションをつけて実行します。
#newfs -I /dev/rsd0d
#vi /etc/fstab
/dev/sd0a / ffs rw 1 1
/dev/sd0b none swap sw 0 0
/dev/sd0g /usr ffs rw 1 2
/dev/sd0d /home ffs rw 1 2(この1行を追加)
macOSをインストール。
機能拡張マネージャで起動項目以外すべてオフにする。
Booterのエイリアスを起動項目にコピー。
それでは、いろいろ設定してみます。
NetBSD1.6では設定無しでXウィンドウが使えます。
#startx
twnが起動します。一定時間使わないとモニタがブラックアウトしてくれるので便利です。
ところでデフォルトのcshではdeleteキーを押すと、^?^?^?てなかんじで打ち間違えを訂正できません。
CtrlキーとHキーを同時に押すとバックスペースしてくれますが、不便なのでtcshに変更しましょう。
viの設定
#vi ~/.exrc
set number(行番号が表示されます)
ftpでpkgsrc.tar.gzをgetする。
#ftp ftp.dti.ad.jp
anonymousでログイン。
パスワードはメールアドレス。
getしたファイルを/usrに展開。
# tar xvzf pkgsrc.tar.gz -C /usr
tcshをpkgインストール。
# cd /usr/pkgsrc
/shells/tcsh
# make install |& tee install.log
# make clean ; make clean-depends
# /usr/pkg/bin/tcsh
tcshの動作を確認します。
# chsh
viの画面になるので10行目を変更。
(変更前)Shell: /bin/csh
(変更後)Shell: /usr/pkg/bin/tcsh
# exit
tcshが終了します。
# x
loginウィンドウにxを入力しXウィンドウを終了。
# exit
これでrootをログアウトします。再びrootでログインするとtcshが使えます。
ユーザーの追加
# useradd -m mossy
これで/home/mossy/ディレクトリとドットファイルが用意されます。
# passwd mossy
パスワードの設定。
# usermod -G wheel mossy
スーパーユーザーの許可を与えます。
ftpとtelnetを使えるようにする。
# vi /etc/inetd.conf
7行目と9行目のコメントアウトをはずします。#を削除するわけですね。
CD-ROMを使えるようにする。
# vi /etc/fstab
/dev/cd0a /cdrom cd9660 ro,noauto 0 0
この1行を書き加えます。
# mkdir /cdrom
ディレクトリを作成。
# mount /cdrom
# umount /cdrom
# eject /dev/cd0a
こんなかんじでマウントしたり、イジェクトしたりします。
日本語環境の準備
# cd /usr/pkgsrc/inputmethod/canna-dict
# make install |& tee install.log
# make clean ; make clean-depends
# cd /usr/pkgsrc/inputmethod/kinput2
# make install |& tee install.log
# make clean ; make clean-depends
(kinput2のインストールがエラーで止まってしまいました。「sj3lib.hがないよ」と言ってます。
対処として、/usr/pkgsrc/inputmethod/sj3-libをインストール。でもうまくいかない。いったんkinput2をmake clean して、再度make install。今度はうまくいった。ばんざーい。つまりkinput2の前にsj3-libをインストールすればいいのです、とりあえず)
# cd /usr/pkgsrc/x11/kterm
# make install |& tee install.log
# make clean ; make clean-depends
# cd /usr/pkgsrc/misc/ja-less
# make install |& tee install.log
# make clean
# rehash
という具合に、ひたすらインストールします。
そして設定。
ktermの設定
# vi ~/.Xresources
新規にドットファイルを作り以下のように書き込みます。
KTerm*reverseWrap: on
KTerm*saveLines: 512
KTerm*scrollBar: on
KTerm*kanjiMode: euc
KTerm*vt100*translations: #override \
Shift<Key>space: begin-conversion(_JAPANESE_CONVERSION)
KTerm*Scrollbar.Thickness: 18
jlessの設定
# vi ~/.cshrc
既存のファイルに以下を書き加えます。9行目にsetenvとあるので、その下あたりがよいでしょう。
setenv JLESSCHARSET japanese
cannaの設定
# vi /etc/rc.local
既存のファイルに以下を書き加えます。ファイルの最後でよいでしょう。
if [ -f /usr/pkg/sbin/cannaserver ]; then
rm -f /tmp/.iroha_unix/IROHA
/usr/pkg/sbin/cannaserver
echo 'cannaserver is running...'
fi
cannaのドットファイルをコピーします。
# cp /usr/pkg/share/canna/default.canna ~/.canna
# vi ~/.canna
24行目を以下のように変更します。
変更前 (setq romkana-table "default.cbp")
変更後 (setq romkana-table "/usr/pkg/share/canna/dic/default.cbp")
マシンを再起動してみます。
起動の画面に
.
.
.
starting local daemons:.
cannaserver is running...
.
.
と表示されると思います。
rootでログインしたら、
# startx
# kterm &
# kinput2 -canna &
ktermのウィンドウ上で、Shift+spaceを押すと[あ]があらわれました。
もう一度Shift+spaceを押して[あ]を消します。
# cat > tmp.txt
プロンプトが出ないままで、Shift+spaceを押して[あ]を表示して、好きなだけ日本語を入力。
入力が終ったら[あ]を消して、control+Dを押します。
プロンプトが現れたら、
# jless tmp.txt
これで最低限の日本語入力と表示ができるようになりました。
このcatでの日本語入力については、MLで教えて頂きました。岡嶋さんありがとうございます。
(2002/11/30)
pkgsrcのcannaのヴァージョンが3.6に上がったようです。
rc.localでの起動を以下のように変更しました。
......
/usr/pkg/sbin/cannaserver -inet
......
ただし、-inetオプションはセキュリティ上好ましくないそうです。UNIXドメインで接続するらしいのですが、設定がよくわからないです。家庭内LANだからいいか…(本当にいいのか?)
(2003/1/10)
pkgsrcでcanna3.6をインストールするとログの最後に設定のやり方が出ていました。
===========================================================================
The following files should be created for Canna-server-3.6pl4:
/etc/rc.d/canna (m=0755)
===========================================================================
===> Please note the following:
===========================================================================
$NetBSD: MESSAGE,v 1.1 2003/09/23 15:14:55 uebayasi Exp $
If you want Canna server to boot automatically,
1) Copy /usr/pkg/etc/rc.d/canna to /etc/rc.d/.
2) Add the following line to /etc/rc.conf.
canna=YES canna_flags="-u daemon"
canna_flags="-u daemon" is not required, but recommended. Note that our
Canna package no longer uses setuid(2) to make the server run as user
"daemon", owing to the implementation of "-u" option (3.6 and above). See
cannaserver(1M).
Also note that by default cannaserver(1M) no longer allows connections
through tcp port 5680. You need to explicitly specify the port by the
"-inet" option.
===========================================================================
(2003/9/30)
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