中村うさぎ大好きだ(その2)


中村うさぎ大好きだーーーーーーーーーーっ!!
前回の文章から半年たったが、いまだに夢中である。
その後、文庫にとどまらず、ここまで読みました。

「ショッピングの女王2 浪費バカ一代」(文春文庫)
「ダメな女と呼んでくれ」(角川文庫)
「オヤジどもよ!」(フィールドワイ)
「ショッピングの女王3 崖っぷちだよ、人生は!」(文藝春秋)
「ショッピングの女王4 愛か、美貌か」(文藝春秋)
「変?」(扶桑社)

とうとう文庫を読み尽くしてしまい、しかも「浪費バカ一代」で描かれていた港区役所との対決の行方がどーしても気になり、「もう文庫になるまで待っていられねぇ」とばかりハードカバーも買いはじめた。
それでも、まだまだ自分では自制しているつもり。それにフィクションは読む気がしない。単なる選り好みなのだが。

それにしても、やはり中村うさぎはインテリだ。知識を振り回さないタイプの教養人だ。 「変?」のあとがきを読むと、ひりひりするほどのストイックさが伝わってくるし、高校生でカフカの「城」を読むなんて相当なものだ。

「オヤジどもよ!」で露悪的に描かれる中村父がクリスチャンとはにわかに信じがたいのだが、中村うさぎのストイックさとそれから逃れようとする衝動はキリスト教的な生育環境と関係があるような気がする。
それはたとえば超越的な倫理とか価値とか、自己というものに向き合わざるを得ない「何か」がストイックさの源泉なのでは。いや根も葉もない深読みなのですが。

あと顔のこと。激しく自己卑下しているようなのだが、どちらかといえば魅力的な顔だと思う。ちょっと太めの太田裕美に見えないこともない。まあ主観の問題です。

(2003/8/31)


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