旧車に今のエンジンを載せてエミッションをクリア、の落とし穴というエントリで、アメリカIIHSによる50年違いのシボレー(1959年式VS.2009年式)による衝突実験映像を紹介したこともありましたが、こちらはラテンNCAPによる新旧モデルのオフセット衝突実験映像。
Latin NCAP@LatinNCAPより正しくいえば新旧モデルではなく、設計年次の古いまま継続生産されているモデルと最新モデルによる衝突実験であります。その意味では、IIHSの実験がリアルワールドではあり得なさそうなのに比べて、非常にリアリティのある実験といえましょう。La prueba de choque &vquot;auto a auto&vquot; de #LatinNCAP y @GlobalNCAP demostr por qu los autos 0 estrellas deberan ser r… https://t.co/thUPYwzqfs
2016/10/28 22:45:11
サンプルとなったのは、日産ツル(メキシコ製B13サニー)と日産バーサ(ヴァーサ)という同格のモデル。まさに走るシーラカンスともいえる日産ツルについては以前にもNCAPテストでゼロ点になった動画を紹介するエントリをあげたこともありますが、北米の基準を満たした最新モデル「バーサ」とのオフセット衝突では、まさに木端微塵。
Aピラーはポッキリと折れ、ルーフもひしゃげ、生存空間ゼロ……といった状況であります。そして、試験車両は2015年式ということですが、ノーエアバッグなのにもあらためて驚き。
2017年をもって「ツル」の生産を終了させると発表されておりますが、その判断も妥当というか、むしろ遅すぎたといえるくらいの安全性能差を実感する30秒のムービーでありました。
しかし、あらためて思うのは旧車に乗っているということは、こうしたリスクを抱えているというわけで、古いものを大事にすることを否定しないまでも、命を大事にするという意識も重要なのでは、と思う今日このごろです、ハイ。
精進します。
【追記】
別角度の映像もありました
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