10月29日 12時18分
名古屋市の病院で、巨大地震が起きたことを想定し、外来患者を安全に避難誘導させる訓練が行われました。
この訓練は、災害拠点病院に指定されている名古屋市立東部医療センターが、去年、外来棟が完成したのを受けて初めて行いました。
訓練は、外来の診療が始まっている平日の午前9時半に震度6強の地震が起きた想定で、病院の職員など120人あまりが参加しました。
この中で看護師は、けがをした人などを診察室に運んだり、外来患者役の職員に病院に来た理由や薬が必要かなどを聞き取ったりしたほか、薬が必要な患者には診察を受けさせた上で、手書きの処方箋を渡す手順を確認しました。
しかし、病院の1階に設けられた災害対策本部にはスムーズに情報が伝えられなかったため、外来患者を帰宅させる指示が遅れ、患者役の人たちは予定より約20分遅く、病院の隣にある千種公園に避難しました。
訓練を統括した救急科の安藤雅樹部長は「情報の収集のしかたが確認されていないなど課題が残る訓練になりましたが、この反省を生かして外来の患者が安全に避難できる態勢作りを進めていきたい」と話していました。
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