10月29日 12時18分
名古屋税関管内の9月の貿易収支は、自動車などの輸出が減ったものの、輸入額も原油価格の下落で大きく減り、2か月連続で黒字額が増加しました。
名古屋税関によりますと、愛知・岐阜・三重に静岡と長野をあわせた管内の9月の輸出額は、1兆4674億円で前の年の同じ月より8.5%減りました。
これは、▽自動車の主要市場である北米向けの自動車の輸出が減少したことや、▽中国や韓国向けのスマートフォンの部品の輸出が大きく落ち込んだことなどが要因です。
一方、輸入額は23.2%少ない6662億円で、原油価格の下落やLNG・液化天然ガスの値下がりが大きく影響する形となりました。
この結果、輸出額から輸入額を差し引いた9月の貿易収支は8013億円の黒字で、前の年の同じ月より8.8%増え、黒字額は2か月連続で増加しました。
名古屋税関は「この地域で輸出向けに生産する自動車はセダンが多いが、主要な市場である北米では、原油安の影響で排気量の大きいSUVの人気が高まっている。地域経済への影響が大きい自動車の輸出の動向は引き続き注視していきたい」と話しています。
新着ニュース