高知龍馬空港に到着し、花束を受け取った金本監督。29日から2年目に向けて秋季キャンプがスタートする(撮影・山田喜貴)【拡大】
ルーキー高山は134試合に出場し、打率・275、8本塁打、65打点の成績を残し、新人王の最有力候補。鳥谷から終盤遊撃の定位置を奪った北條も来季5年目はチームの柱にならないといけない選手だ。三塁挑戦中の中谷も貴重な右の大砲候補。さらなるジャンプアップが見込める3人を特別選抜し、チームを挙げて鍛え上げる。
金本監督は「長々と練習をやるつもりはない。パパッと短い時間に集中して、しんどく、キツく。無駄に時間だけを稼ぐ練習をすることはない」と明言。指揮官自身もウエートルームに足を運び、監視役となる。「やりやすいとか、やりにくいとか、担当コーチに言ってくれたら。甘えは別にしてね」。選手側の意見も聞くが、弱音は聞き入れない。
高知・芸西村の宿舎に到着後、金本監督は選手全体を集めて、ミーティングを行った。高野本部長のあいさつの後、登壇し、静かな口調で語りかけた。
「鍛えるキャンプにしよう」
「紅白戦などの実戦では考えてプレーしよう」
「自分を追い込んでやっていこう」と話した後、優しく「明るく厳しくやろうな」とおなじみのフレーズを持ち出した。金本節の鉄人4カ条の訓示に笑いも起こった。メリハリはつけるが、妥協は許さない。超変革第2章は高山、北條、中谷の鉄人化計画からスタートする。 (三木建次)