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 岐阜県御嵩町の現職町長が襲われた事件から、30日で20年となる。関連が疑われた町の産業廃棄物処分場計画は中止されたが、跡地利用は宙に浮き、集落跡は荒れるがまま。処分場を避けるため大きく迂回(うかい)したダム工事資材運搬の道路工事だけが着々と進む。

 「今月でしたか」。県警可児署幹部は事件20年を意識していなかった。5年前に公訴時効が成立し、いま捜査は行われていない。

 風化は、現地でも進む。襲撃された当時の町長柳川喜郎さん(83)も2007年に引退し、名古屋市に転居した。町長選や、処分場をめぐる全国初の住民投票を支えた主要メンバーも高齢化し、亡くなった人もいる。事件10、15年には400~800人の集会を開いたが、今回は計画もない。

 「もとの静かな町に戻ったんだよ」。決死の覚悟で防弾チョッキを着て、住民投票を直接請求した同町の田中保さん(79)は淡々と話す。

 この間、寂れたのは、同町小和…

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