伊藤智章
2016年10月27日23時01分
■祖父が新聞・雑誌を発行した茅原弘さん(90)=津市
祖父の茅原華山は明治から戦後にかけ、自ら新聞や雑誌を発行し、自分で論説や記事を書いていた。大正時代、朝鮮や台湾など植民地を放棄する方が経済的という「小日本主義」を主張したり、民本主義を唱えたりした人です。
曽祖父が旧幕臣で、祖父は明治の初め、苦学して漢学や洋学を修めた。藩閥政治や官僚政治を徹底批判することから記者生活を始めた。
戦争中の1942年、政府ぐるみで大政翼賛会系の候補者を応援した「翼賛総選挙」でも、あえて非翼賛系候補者を応援した。いまの川崎二郎衆院議員の祖父らです。当然、祖父も当局からにらまれていた。地方応援の弁士がなかなか帰って来ないので調べたら警察に留置されていた、なんてこともあった。
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