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【芸能・社会】杉さま 文化功労者 芸能界に入って52年「こんな緊張感は初めて」2016年10月29日 紙面から
政府は28日、2016年度の文化勲章を、ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった細胞生物学の大隅良典(71)、絵画・彫刻の草間弥生(87)、日本近世文学の中野三敏(80)、集団遺伝学の太田朋子(83)、小説の平岩弓枝(84)、作曲の船村徹(84)の6氏に贈ることを決めた。文化功労者には俳優・歌手・国際交流の杉良太郎(72)、スポーツの小野喬(85)、民俗学の小松和彦(69)、小説の津村節子(88)の4氏など15人を選んだ。文化勲章の親授式は11月3日に皇居で、文化功労者の顕彰式は11月4日に東京都内のホテルで開かれる。 歌手・俳優として活躍しながら、長年にわたり国内外で文化交流、福祉活動に貢献してきた。芸能関係だけでなく、09年の紫綬褒章や内閣総理大臣からの感謝状など表彰・受賞歴は枚挙にいとまはないが、さすがの“杉さま”も「芸能界に入って52年、こんなに緊張感のある賞は初めて」と声が震えた。 57年前に矯正施設を慰問して以来、これまでベトナムなど各国に学校をつくり、里親になった各国の子どもたちは100人を超える。目標は「平和への願い、どこの国の子どもたちも夢と希望が持てるようにすること」。民間外交の先駆者は「成功も失敗も自分の責任と力まずにやってきた。国のトップが代わっても、友好と親善は生き続ける」と、培ってきた草の根交流を振り返った。 売名行為とバッシングも多いが「反発して福祉活動は隠れてやってきたが、最近はそんな意見は気にしない。売名といわれた人でも顕彰される第1号で良かったね」と苦笑い。演歌歌手の妻、伍代夏子(54)が二人三脚で活動を支えてくれた。「伍代は『文化功労者、それ何?』で、説明が面倒だからすごい賞と言って聞かせたら非常に喜んでくれた。受賞後に乾杯したい」と顔がほころんだ。
◆船村徹さん、山田耕筰以来の作曲家文化勲章文化勲章を受章する作曲家は2人目、1956年の山田耕筰以来だ。他の先輩作曲家が手にできなかった栄誉を「私が預かったと思っている。それが正直な気持ちです」。戦後の日本を代表するメロディーメーカーは謙虚な言葉で喜びを語った。 戦争の焼け跡が残る49年に東洋音楽学校(現東京音大)に進学した。これまでに手掛けたのは、故村田英雄さんの「王将」や北島三郎の「風雪ながれ旅」など5000曲以上。「日本語の(歌詞の)素晴らしさを脇で助けること」を意識して作り上げた情感豊かな“船村メロディー”で人々の心を癒やしてきた。 ただ、心に残っているのは、ヒットしなかった曲の方が多いと明かす。「売れなかったものの中に自分の好きな作品がある。不謹慎ですが、いい曲だなと思って聴いていたら、後で、作っていたのは船村徹だと分かったことがありました」 5月に心臓を手術したが、今後も音楽の発展に全力を注ぎたいと願う。「非常に不器用な男ですが、今まで通り大衆芸能のお手伝いをしたい。その仕事に尽きると思う」 PR情報
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