純情に惚れる 순정에 반하다 Falling for Innocence
2015年4月3日スタート JTBC金・土21:45~ 全16話 5月23日まで
JTBC公式サイト NAVER
脚本:ユ・フィギョン 演出:チ・ヨンス
見る! 英語字幕 字幕なし
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▲ 続きを隠します!
第6話もとても面白く視聴しました。
冒頭のジュニの心を表すシーンはとても素敵で、切ないシーンでしたね。
常に一歩下がっていて、何も言えなかったジュニが、
ようやく決意を固めたところだったのに、どうしても前に進めない…。
いろいろな表情を見せてくれるジュニ役のユン・ヒョンミンですが、
どれも悲しげにしか見えなくて、本当に痛々しいです。
スンジョンとドンウクの父テソクの場面も感動的でした。
いつも時代劇では悪役の多いアン・ソックァンなので、
ドンウクの父役には最初は違和感がありましたが、
さすが名脇役、太くて少々怖い声なのに、そこには愛が溢れていて…。
いろんな思いをすべて飲み込んで、スンジョンの幸せだけを願う、
本当に温かい父親の姿が見られました。
ミノ…、今回からミンホでなくミノと表記することにしました。
韓国語の連音化の知識はありましたので、ミノだなとは思っていたのですが、
役名は、Kstyleの表記に合わせることにしていたので、ミンホと…。
でも、劇中でもミノと言っていますし、
ミノとジュニのほうがバランスもいいですしね。
ということで、今頃ですが、ミノに訂正です(・・;)
で、そのミノの心もどんどん変化を続けています。
チョ博士からは、携帯電話メモリー症候群の話も出て、
臓器提供者の記憶が自分を混乱させている…、それを知った上で、
とうとう、自分のスンジョンへの気持ちが
果たして愛なのかどうかを確かめる行動に出ました。
思わず、どうやって確かめるのと言いそうになりましたけど('-'*)フフ♪
とにかくここまでずっと面白く、興味深い展開が続いています!
ということで、英語字幕からのあらすじも書いちゃいました。
意味がよくつかめないところは、妄想全開で書いてます(・・;)
キャスト!
カン・ミノ (チョン・ギョンホ) 冷血な企業ハンター
キム・スンジョン (キム・ソヨン) 外柔内剛の秘書
イ・ジュニ (ユン・ヒョンミン) ヘルミア法務チーム長
マ・ドンウク (チン・グ) 刑事 スンジョンの婚約者
カン・ヒョンチョル (パク・ヨンギュ) ヘルミアグループ会長
マ・テソク (アン・ソックァン) ドンウクの父
イ・ジョング (ナム・ミョンリョル) ジュニの父
ナ・オクヒョン (チョ・ウンジ) 刑事 ドンウクの後輩
ハン・ジヒョン (コン・ヒョンジュ) 投資専門家
ユン理事 (キム・ジョンソク) ヘルミア取締役
オムヒョソプ (チョ・ナムス) ミノの主治医
オ・ウシク (イ・シオン) ミノの友人でもある随行員
オ・ミル (イ・スジ) ヘルミア秘書
ユ・ユミ (チョン・ユミン) ヘルミア後輩秘書
第6話
まだ幼い頃出会ったジュニとスンジョン…。
そのころ、スンジョンは「アガシ」と呼ばれていた。
そんな彼女を眩しげに見つめるだけだったジュニ…。
『僕は、この世でアガシという言葉が一番嫌いだった…。
j自分が何だか小さく感じて、君のそばに行くのをいつも躊躇っていた。』
『だから、僕はいつも一歩後ろにいた…、ドンウクの後ろに…。』
『後になって、僕が一番望むようになった言葉があるんだ、ウリ アガシ…。
これからは、君のそばにいるために、もう躊躇ったりしないと決めたんだ。』
そう考えていたジュニだが…。
病院の廊下でミノに抱かれるスンジョンを見たジュニは、
またそこで足が止まってしまう。
『だけど、スンジョン…。
また一歩下がってしまうようなこの不吉な感情は何だろうか…。』
再び気を失って倒れ込むミノ…。
ミノが倒れ交渉は中断、ブツブツ言いながら引き揚げる工場の従業員たち…。
ドンウクの父マ・テソクは、倒れたミノのことがなぜか頭から離れない。
病院では、医師たちがミノの状態について話を…。
「おかしなことに、急にすべてが正常に戻ったんです。
あの一緒にいた女性を見た途端、状態が安定したんです。」
「あの秘書のことか…?」とチョ博士…。
ミノの看病をしていたスンジョンは、ウシクと交代、病室を出る。
そこにジュニが…、車の中で話をする二人…。
「理事の様子はどうだ?」
「医師たちが、原因を見つけようとしているけど…、今は落ち着いているわ。
でもどうして病院へ来たの?」
「当然だろ、突然倒れたんだから。」
「じゃ、どうして会わなかったの?」
「安静が必要だって言ってたから。本当に驚いただろ?」
「そうでもないわ。前にもあんなふうに倒れるのを見てたから。
あなたこそ驚いたでしょう?」
「それほど驚かなかったが、ちょっと怖くなった。」
「何が…?」
「何となく…。」
小さく『心が、スンジョン…。』と呟くジュニ…。
スンジョンの家の前の階段では、ドンウクの父テソクが彼女を待っていた。
テソクを自分の父親のようにもてなすスンジョン…。
お互いドンウクを失い辛い日々であるのは一緒…、それでもスンジョンを思いやるテソク…。
「私はお前を自分の娘だと思っているんだ。
仕事を辞めて田舎に帰る前に、お前の結婚相手を見つけなきゃならん。
たくさんの男に会って付き合って、誰かいいやつを見つけるんだ!
あぁ、ジュニはどうだ?
さっき見たら、二人はお似合いだと思うぞ。
ドンウクも私も、お前がいい結婚すれば安心できるんだ。
スンジョン、ここまで気丈に頑張ってくれて、ありがとう。」
テソクの温かい言葉に、涙するスンジョン…。
意識不明のままのヨンベに苛立つオクヒョン…。
そこに、後輩刑事が情報を。
ヨンベは賭博の借金に苦しんでいたが、少し前に、その借金を返済したというもの。
後ろ暗いことで金を貰い、そのことをドンソクに掴まれたから殺した可能性もあると…。
バスに乗ったテソクを見送ったスンジョンに、会長夫人から電話が…。
『私よ。これから平倉洞に来られる?』
翌日、ジュニは昨日の計画を自分だけが知らなかった理由を会長に訊ねるが、
カン会長はそれに答えず、
「お前はここに入ってからずっと本部で頑張って来た、この辺でゆっくりしたらどうだ。
中国支社へ行って、もっと勉強をしてくるといい。時期が来たら呼び戻すから。」と…。
「突然、なぜですか?」と驚くジュニに、ユン理事が返事を。
「もうわかっているはずだ。我々の敵は、世界最大の投資会社…、
我々には、より強い法務チームが必要なんだ。」と…。
「アン・ヒョンジン(元長官?)がこれから法務チームを率いる。
一旦法的戦いが始まれば、おそらく何年も続くはずだ。
ひょっとしたら、私が死んだ後も続いているかもしれない。
そんなものに、若い者を巻き込むことはできないだろう。」
会長は、今週中に準備を済ませるようにユン理事に指示を。
突然のことに、言葉も出ないジュニ…。
退院の日、ミノは主治医のチョ博士のところへ。
博士は、検査はすべて正常だったと…。
「大丈夫だなんて言われたら、もっと不安になるじゃないですか。
何も問題がないのに、心拍数が150に上がる。
それが問題なんですよ。大事な仕事を抱えているのに…。」
「この前もそう言っていたから、秘書にいろいろ聞いてみたんだ。
彼によれば、性格や味覚が手術後に変わったそうだが…。」
「あ、はい…。」
「特別な状況で思いもよらぬ行動をとり、それに心臓も反応する、そうなのか?」
「ちょっとだけ…。」
「現実にこんなことが起こるのか…。
臓器移植を受けた人にだけ現れる兆候で、セルラーメモリー症候群と呼ばれるもの。
臓器移植のレシピエントに、ドナーの性格が出るということだ。
心臓は、考えたり記憶したりできる第二の脳とよく言われる。
温厚だった患者が、突然暴力的になったり、芸術の才能などなかった患者が、
手術後急に驚くような才能を見せたりする。
これは公的なものではなく私の個人的な見解だが、
それより他に、君の兆候を説明しようがないんだ。」
「それじゃ、僕はどうなるんです?誰か他の人間になるんですか?」
「それは経過をみなければならない。ただ、意志の力で治せるかどうかわからない。」
「意志の力があれば、なんでも治せるでしょう。」
「それは誤りだ。心は、意志でコントロールできるものではない。
特に慣れない感情が芽生えたときには…、例えば、愛するというような…。」
「愛…?」とキャンディバーを落としてしまうミノ…。
中部工場と会社の命運がかかっていると言われ、
会長夫人の頼みを聞き入れるスンジョン。
出社したミノ…。
彼がいるとも知らず、ミノの噂話をするヘルミア社員…。
「聞いたか?あの連続殺人魔、もうすぐ死ぬらしいぞ。」
「何といういいニュースだ!」
「交渉団の前で気絶したんだ、手術が失敗して…。」
「そうだと思った、あぁ、鳥肌が…。」
「演技かもしれないって…。弱々しく見せるために…。」
「でも、腎臓移植したのなら、もう透析治療は必要ないんでしょ?」
そのとき彼らの背後から、「腎臓じゃなくて、心臓だ!」とミノの声…。
凍り付く社員たち…。
イライラと歩くミノの前に、落とした書類を拾い集めるスンジョンが…。
ミノが近づこうと思った瞬間、ジュニが駆け寄り彼女を手伝う。
仲のいい二人に立ち止まったミノは、チョ博士との会話を思い出す。
「愛だって?」
「お前のバイタルは昨日はとても不安定だったが、
キム・スンジョンさんを見た途端、正常に戻ったんだ。
それはどういうことか…。」
「おぉ…、何を言ってるんです?まさか、僕があいつを…?」
「この前、あのお嬢さんの治療のために言い訳まで作って来たじゃないか?
よく考えてみろ。それが誰でも、どんな状況でも、
言い訳をしながらその人の周りをうろついている、それがまさに愛なんだ。」
廊下で、「そんなことあるか!!!」と大声で叫ぶミノ…。
その声に、立ち上がるスンジョンとジュニ。
ミノは冷たい声で、コピーのやり直しをスンジョンに命じるが、
それを見ていたジュニは、「今のは一体何ですか?」とミノに…。
「ずいぶんと膝が?軽いんだな。」
「心が軽いよりはいいでしょう。]
「秘書に疑いをもたれるかもしれないのに、なぜ周りをうろついているんだ?」
「私がキム秘書のことをとても好きだからです。
私がキム秘書を、いえスンジョンをとても好きだと言ったんです。
これで答えになりましたか?
仕事でここに来たのに、ずいぶんいろんなことに関心がおありのようですね。
彼女に個人的な関心は持たないようにしてください。」
「それじゃ、仕事のことを聞かせて貰おう。
イ理事は、今回負けたことはわかってるだろう。
予期せぬことが起こるのは好きじゃない。またこんなことがあれば、
君と一緒に働くのを考え直す必要があること、わかってるな?」
自分のオフィスに来ても、イライラが止まらないミノに、
「私がまた間違いを犯しましたか?」とスンジョン…。
ミノは、「僕がどれほど…。」と言いかけるが、途中で言葉を飲み込み、
「誰が、ゆくにあんなふうに書類を落としていいと言ったんだ?」と…。
「申し訳ありません。床が滑って…。」
「バカな奴…。僕が他の理事とつるんじゃだめだと言っただろう。
聞こえなかったのか?」
「理事、子供じみてますよ…。まるで隣の席の子が新しい友達を作ったからと、
焼きもち焼いて怒っているみたいですよ。」とウシク。
「これからは気を付けます。ところで、お身体は大丈夫ですか?
とても心配でしたが、今日は元気そうで安心しました。」とスンジョン。
彼女の労わりには何も言わず、部屋に入るなりそのまま座り込むミノ。
「ホントにどうしちゃったんだ。頭がおかしくなったのか?」と…。
オクヒョンの捜査は難航していた。
ヨンベの車には、血痕も修理の痕跡もなかったのだ。
「事件現場に会った車だけど、マ先輩を轢いた車じゃないってこと…?」
「そうでしょう。状況が覆ったんですから。
彼は犯人ではなく唯一の目撃者で、その彼は意識不明ということです。
ただ、ヨンベは犯人ではないが共犯者かもしれません。
先輩も、彼の言葉を聞いたじゃないですか。」
原料不正事件の背後にもっと大物がいるかもしれないと考える二人…。
ミノが倒れたことでメディアの扇動が失敗に終わり、
善後策を論議するカン会長たち…。
「今度は、ゴールドパートナーがメディアを操作し、我々を攻撃してくるでしょう。」
「ミノがこう言った。全部でなければ、なにもないのと同じ…。
ゴールドが資金を不正に得たことを証明するんだ。
そうすれば、我々を支配することはできない。」
そうなるとヘルミア自身の資金入手経路の不正も明らかになり、
自分たちの尻に火がつくと理事たち…。
「相手の弱みを掴む道がそれしかないなら、自分の弱みもさらけ出す。
もう他に満ちはないだろう。」とカン会長。
ハン・ジヒョンから、その情報を聞き驚くミノ。
「気でも狂ったか。自分たちが刑務所に行くことになるのに…。」
闘いのために法務チームを呼ぶようにと言うミノに、
「今日のインタビュー、しっかりやって…。」とジヒョン…。
こうしてミノはインタビューの場所へ…。
しかし、事故でスタイリストが現われず、スーツを持って来たスンジョンが、
彼のメイクをすることになる。
落ち着かない気持ちを押さえながら、スンジョンに話しかけるミノ。
「あの家のこと、大丈夫か?」
「何がですか?」と表情を変えないスンジョンに、
「なんでもない。」と答えるミノだが、スンジョンがネクタイをしようとしたとき
また鼓動が激しくなったミノは、逃げるように席を立ってしまう。
インタビューで、父親が作った中部工場を売却することについて聞かれたミノは、
「売却は、今のヘルミアにとって必要なこと…。現会長が不法に会社を乗っ取ったとか、
私の父が本当に不正を働いたとか、そのすべての理由はひとつです。
私の父が夢想家だったから、こういうことになったのです。」
帰り道、一緒に階段を上るミノとスンジョン…。
「疲れているはずなのに、なぜ私と一緒に来たんですか?」
「僕にもわからない、一体何をしているのか…。」
「ひょっとして送ってくれたんですか?」
「違う。散歩して、聞きたいこともあった…。心は大丈夫なのか?」
「何がですか?」
「僕の家が、君に特別の意味があることを聞いたんだ。
辛かっただろう。もう家に招待しないから…。」
「いいえ、最初は行くのを躊躇いましたが、視点を変えることにしたんです。
ただの家だと考えることに…。
重要なのは、どんな家かではなく誰が住むかということですから。
もうあの家は、私にとって特別な意味はありません。」
「君は、自分の魅力は何だと思う?つまり、あいつは君のどこに惚れたと…?」
「さぁ…、自分で言うのもなんですけど、こう言ってました。
私のおかげで、公転のことが理解できたって…。」
「公転?」
「ええ、太陽の周りを地球が回っていて、それを公転って言うじゃないですか。]
「つまり、いくら頑張っても君の周りを抜け出せなくなる?」
「はい…。」
その瞬間、ミノの脳裏にチョ博士の言ったことが…。
『よく考えてみろ。それが誰でもどんな状況でも、あれこれ言い訳をしながら、
その人の周りを彷徨っている、それがまさに愛なんだ。』
そんなミノの心情も知らず、スンジョンは…。
「理事に、私もお話があります。
お父様のこと恥じたりしないでください。父親を恥じなきゃいけないのは、
理事ではなく、私なんです。
工場に初めて言ったときにわかりました。
素晴らしい人に作られた素晴らしい場所だって。
それを私の父が壊してしまったんですから。」
「止めろ。アボジは僕の恥なんだ。」
「いつか、工場に行ったときに、お見せします。
お父様のレガシーが、何も変わらず残されているところを…。
もちろん、そんな日は来ないかもしれませんが。」
「あぁ、そんな日は来ないさ。」
「さっき、こんなことを思ったんです。ひょっとしたら理事は悪い人じゃなくて、
心がとても傷ついた人なのかもしれないって。
頭がよくて、数兆ウォンを動かして、数万人の人が恐れていて…。
でも、9歳のまま成長しなかった傷ついた子だって…。」
帰りの車の中で、カン会長、そしてミノの言葉を思い出しため息をつくジュニ…。
そこに父親から電話が入る。
会社のロビーでは、親戚の孫のトルのお祝いにソウルに来たと、
父親が親戚二人と一緒にジュニを待っていた。
愛想よく話をする二人に、金を無理やり渡すジュニ。
「もうお帰りください。アボジには自尊心がないんですか?
オンマの手術代を頼みに行ったとき、この人たちは、
僕たちを知らないと追い返したんですよ。
それをなぜ縁を切らずにいるんですか?お先に失礼します。」
翌朝、ミノの自宅にジヒョンが…。
「あなた、秘書を監視していないの?」
「あぁ、その必要がないからな。」
「一体最近どうしたっていうのよ…。
カン会長が今日中国へ出張したのは知ってるでしょ?
でも中国で会議なんてないのよ。理事たちだって、この出張のこと知らないわ。
これがどういう意味かわかる?
万が一に備えて、平倉洞の会長の家に人を送り込んでおいたの。
そして、あの家に一体誰が来たと思う?
あなたの秘書よ!まったく…。」
会社を出てタクシーに乗るスンジョンんを尾行するミノ…。
スンジョンが入って行ったのは、病院のVIP室!
そこには、カン会長の名前が…。
病室に入り、会長に詰め寄るミノ…。
「説明してください。たとえ私が会長の臓器を売ったとしても、
文句は言えないでしょう。お話しください。」
「ここがガン病棟だというのが見えなかったのか?」
「あんな恐ろしいことをしておいて、こんなふうに生きるんですか?」
「あんな恐ろしいこと?時が戻ったとしても、また同じことをするさ。
ヒョンニムが夢見ていた理想の世界は、可能性などない。
人が欲を抱いている限り、これからも数限りなくカン・ヒョンチョルが現れるんだ。
自分を見てみろ。これは復讐じゃなくて、お前の欲からしていることだ。」
「そうだ、私はこの瞬間も、数のことしか興味はありません。
今あんたが死んだら、どれくらい影響があるか計算しているんです。
だから、よく考えてください。まだ始まったばかりですから。
あんたのことを全部バラシてやる。」
そこにカン会長の息子が入って来る。
話を止めて病室を出て行くミノ…。
スンジョンはすぐ彼を追い、話をしようとするが。
「何を話すんだ?なぜだ?怖いのか?私がこの情報をどうするか…。」
「そうじゃありません。理事は今冷静じゃありません。まず落ち着いて…、」
いきなりスンジョンの胸ぐらを掴むミノ。
「頼むから、いい子ぶるのは止めてくれ。
僕に隠れて叔父を助け、今更僕の心配か?
それより、その綺麗な顔で僕を誘惑したらどうだ?
お前と1時間くらい遊べば理性を取り戻すかもしれないぞ、どうだ?」
「そうしますか?誘惑の才能は持っていませんが、それでよければ…。」
オフィスでぼんやりしていたジュニは、部下から
会長が、法律事務所に連絡を取ったことを知らされる。
そこは、会長の財産管理をする法律事務所だった。
すぐに会長の所在を調べるジュニは、彼が理事にも知らせず、
国内にいることから、入院中だと推測する。
ベンチに座り話をするミノとスンジョン。
「叔父の状態はどうなんだ?」
「5年前に手術をしたのですが、再発したんです。」
「再手術するのか?」
「残念ながら、手遅れです。肝臓にまで転移していて…。」
「どうして叔父のところにいるんだ?」
「奥様に頼まれて…。断ることはできませんでした。
それと、工場の従業員たちのためです。
会長の病気が世間に知れれば、工場が売却される…。
何としても、それを止めたかったんです。」
「工場は、一体君の何なんだ?」
「私が愛した人たちがいる場所で、私の大切な思い出の場所なんです。
私が両親を亡くしひとりぼっちになったとき、
彼らが私の家族になってくれました。
私だけじゃなく、他の人たちにとってもそういう場所なんです。」
「残念だが、私の頭の中には、数字しかない。
叔父の死が、ヘルミアの損益にどれだけ影響するか…。
どうやって叔父の死で利益を増やすか、それを一晩中考えなくては…。」
病院へやって来たジュニ…。
その横を、意識のない状態で緊急治療室へ運ばれて行くカン会長が…。
ミノはまた同じ夢にうなされる。
翌朝、ハン・ジヒョンに会長のことを知らせるジュニ…。
「カン会長はガン病棟にいます。
秘密にしているところを見ると、状態は深刻なようです。」
「思ったよりことが簡単に進みそうね。」
「ですから、私は今日彼を攻撃するつもりです。」
昨夜のことを考えるミノ…、そこにジヒョンから電話が。
ジュニは、役員会を招集する。
「みなさんに提案したいと思います。
誰か他の人に仕えるのをどうお考えですか?
カン会長ではなく、ゴールドパートナーにということです。」
「気でも狂ったのか?どうしてそんなくだらないことを…。
会長が戻ったら、このことを報告するぞ。」と立ち上がるユン理事。
「ハングク病院のガン病棟をお調べください。
今会長はそこにいます。カン会長は、末期の大腸ガンなんです。
5か月生きられるかどうか…。このことが知れれば、
会長の計画した債券買収仮処分申請は無駄になるでしょう。
ここにいらっしゃる皆さんも、創始者を裏切り反転させた貢献者です。
カン・ミノ理事が、それを放っておくと思いますか?
機会は今日一日です。今日誠意を見せてください。
そうすれば、カン理事が皆さんを生かしてくれるでしょう。」
家を出ようとしていたミノは、ウシクからニュース記事を見せられる。
そこには、カン会長の病気のことが…。
「一体どうしてこんなことに…?」
そこに、4時から緊急理事会の連絡。
「代表がいないのに、理事会だと…?」とミノ。
会社も会長のニュースのことで大騒ぎ…。
スンジョンも、ミルとユミからそのことを知らされる。
そして理事会…。
「会長は個人的事情で欠席ですので、私が代わりに議長を務めます。
最初の議題は、代表の退任ですが…。」
賛成が過半数、カン会長の辞任が承認される。
理事会を終え出てきたジュニに、「何をしているんだ?」とミノ。
「何を…?我々は、理事がこの会社を早く手に入れられるよう
手伝っているんじゃありませんか。それと、私の夢を実現させるためでもあります。」
カン社長の言葉を思い出しながら、理事たちを見つめるミノ…、そして、
「お前は大変な間違いをしている。私の許可なくこんなことをして…。
このことは後で話そう。」
自分のオフィスに入ったミノは、ウシクにスンジョンはどこだと…。
「休みを取って出て行きました。」
ミノはすぐにスンジョンを追いかけ、交差点で彼女を捉まえる。
「どこへ行くんだ?」
「ちゃんと休暇の許可を取りました。離してください。」
「私が許可を与えてないのに、どこへ行くつもりだ?」
「会長の息子さんたちを別荘に連れて行くんです。
病院へは記者が押しかけて来るはずですから。」
「もう遅い。今頃は家にも記者が押し寄せているはずだ。」
「そうでしょうね。理事が送ったんでしょうから。」
「そうだ、私が送ったんだ。知らなかったのか?」
「いいえ、知ってました。でもおかしいんです。
理事に期待なんてしていなかったのに、なぜこんなにガッカリするんでしょうか。
記者と喧嘩することになっても行かなきゃならないんです。」
そう言って、赤信号にも気づかず歩き出すスンジョン、そこに車が。
慌てて彼女を抱きかかえるミノ…。
「何をやってるんだ?」と彼女を怒鳴りつけた途端、また彼の動悸が激しくなる。
「あぁ、どうしてこんな…。」
そのとき、チョ博士の言葉を思い出したミノは、
「そうだ、確認しなくては…。僕の心がどう感じるか…。」
ミノは、いきなりスンジョンにキスを…。
冒頭のジュニの心を表すシーンはとても素敵で、切ないシーンでしたね。
常に一歩下がっていて、何も言えなかったジュニが、
ようやく決意を固めたところだったのに、どうしても前に進めない…。
いろいろな表情を見せてくれるジュニ役のユン・ヒョンミンですが、
どれも悲しげにしか見えなくて、本当に痛々しいです。
スンジョンとドンウクの父テソクの場面も感動的でした。
いつも時代劇では悪役の多いアン・ソックァンなので、
ドンウクの父役には最初は違和感がありましたが、
さすが名脇役、太くて少々怖い声なのに、そこには愛が溢れていて…。
いろんな思いをすべて飲み込んで、スンジョンの幸せだけを願う、
本当に温かい父親の姿が見られました。
ミノ…、今回からミンホでなくミノと表記することにしました。
韓国語の連音化の知識はありましたので、ミノだなとは思っていたのですが、
役名は、Kstyleの表記に合わせることにしていたので、ミンホと…。
でも、劇中でもミノと言っていますし、
ミノとジュニのほうがバランスもいいですしね。
ということで、今頃ですが、ミノに訂正です(・・;)
で、そのミノの心もどんどん変化を続けています。
チョ博士からは、携帯電話メモリー症候群の話も出て、
臓器提供者の記憶が自分を混乱させている…、それを知った上で、
とうとう、自分のスンジョンへの気持ちが
果たして愛なのかどうかを確かめる行動に出ました。
思わず、どうやって確かめるのと言いそうになりましたけど('-'*)フフ♪
とにかくここまでずっと面白く、興味深い展開が続いています!
ということで、英語字幕からのあらすじも書いちゃいました。
意味がよくつかめないところは、妄想全開で書いてます(・・;)
キャスト!
カン・ミノ (チョン・ギョンホ) 冷血な企業ハンター
キム・スンジョン (キム・ソヨン) 外柔内剛の秘書
イ・ジュニ (ユン・ヒョンミン) ヘルミア法務チーム長
マ・ドンウク (チン・グ) 刑事 スンジョンの婚約者
カン・ヒョンチョル (パク・ヨンギュ) ヘルミアグループ会長
マ・テソク (アン・ソックァン) ドンウクの父
イ・ジョング (ナム・ミョンリョル) ジュニの父
ナ・オクヒョン (チョ・ウンジ) 刑事 ドンウクの後輩
ハン・ジヒョン (コン・ヒョンジュ) 投資専門家
ユン理事 (キム・ジョンソク) ヘルミア取締役
オムヒョソプ (チョ・ナムス) ミノの主治医
オ・ウシク (イ・シオン) ミノの友人でもある随行員
オ・ミル (イ・スジ) ヘルミア秘書
ユ・ユミ (チョン・ユミン) ヘルミア後輩秘書
第6話
まだ幼い頃出会ったジュニとスンジョン…。
そのころ、スンジョンは「アガシ」と呼ばれていた。
そんな彼女を眩しげに見つめるだけだったジュニ…。
『僕は、この世でアガシという言葉が一番嫌いだった…。
j自分が何だか小さく感じて、君のそばに行くのをいつも躊躇っていた。』
『だから、僕はいつも一歩後ろにいた…、ドンウクの後ろに…。』
『後になって、僕が一番望むようになった言葉があるんだ、ウリ アガシ…。
これからは、君のそばにいるために、もう躊躇ったりしないと決めたんだ。』
そう考えていたジュニだが…。
病院の廊下でミノに抱かれるスンジョンを見たジュニは、
またそこで足が止まってしまう。
『だけど、スンジョン…。
また一歩下がってしまうようなこの不吉な感情は何だろうか…。』
再び気を失って倒れ込むミノ…。
ミノが倒れ交渉は中断、ブツブツ言いながら引き揚げる工場の従業員たち…。
ドンウクの父マ・テソクは、倒れたミノのことがなぜか頭から離れない。
病院では、医師たちがミノの状態について話を…。
「おかしなことに、急にすべてが正常に戻ったんです。
あの一緒にいた女性を見た途端、状態が安定したんです。」
「あの秘書のことか…?」とチョ博士…。
ミノの看病をしていたスンジョンは、ウシクと交代、病室を出る。
そこにジュニが…、車の中で話をする二人…。
「理事の様子はどうだ?」
「医師たちが、原因を見つけようとしているけど…、今は落ち着いているわ。
でもどうして病院へ来たの?」
「当然だろ、突然倒れたんだから。」
「じゃ、どうして会わなかったの?」
「安静が必要だって言ってたから。本当に驚いただろ?」
「そうでもないわ。前にもあんなふうに倒れるのを見てたから。
あなたこそ驚いたでしょう?」
「それほど驚かなかったが、ちょっと怖くなった。」
「何が…?」
「何となく…。」
小さく『心が、スンジョン…。』と呟くジュニ…。
スンジョンの家の前の階段では、ドンウクの父テソクが彼女を待っていた。
テソクを自分の父親のようにもてなすスンジョン…。
お互いドンウクを失い辛い日々であるのは一緒…、それでもスンジョンを思いやるテソク…。
「私はお前を自分の娘だと思っているんだ。
仕事を辞めて田舎に帰る前に、お前の結婚相手を見つけなきゃならん。
たくさんの男に会って付き合って、誰かいいやつを見つけるんだ!
あぁ、ジュニはどうだ?
さっき見たら、二人はお似合いだと思うぞ。
ドンウクも私も、お前がいい結婚すれば安心できるんだ。
スンジョン、ここまで気丈に頑張ってくれて、ありがとう。」
テソクの温かい言葉に、涙するスンジョン…。
意識不明のままのヨンベに苛立つオクヒョン…。
そこに、後輩刑事が情報を。
ヨンベは賭博の借金に苦しんでいたが、少し前に、その借金を返済したというもの。
後ろ暗いことで金を貰い、そのことをドンソクに掴まれたから殺した可能性もあると…。
バスに乗ったテソクを見送ったスンジョンに、会長夫人から電話が…。
『私よ。これから平倉洞に来られる?』
翌日、ジュニは昨日の計画を自分だけが知らなかった理由を会長に訊ねるが、
カン会長はそれに答えず、
「お前はここに入ってからずっと本部で頑張って来た、この辺でゆっくりしたらどうだ。
中国支社へ行って、もっと勉強をしてくるといい。時期が来たら呼び戻すから。」と…。
「突然、なぜですか?」と驚くジュニに、ユン理事が返事を。
「もうわかっているはずだ。我々の敵は、世界最大の投資会社…、
我々には、より強い法務チームが必要なんだ。」と…。
「アン・ヒョンジン(元長官?)がこれから法務チームを率いる。
一旦法的戦いが始まれば、おそらく何年も続くはずだ。
ひょっとしたら、私が死んだ後も続いているかもしれない。
そんなものに、若い者を巻き込むことはできないだろう。」
会長は、今週中に準備を済ませるようにユン理事に指示を。
突然のことに、言葉も出ないジュニ…。
退院の日、ミノは主治医のチョ博士のところへ。
博士は、検査はすべて正常だったと…。
「大丈夫だなんて言われたら、もっと不安になるじゃないですか。
何も問題がないのに、心拍数が150に上がる。
それが問題なんですよ。大事な仕事を抱えているのに…。」
「この前もそう言っていたから、秘書にいろいろ聞いてみたんだ。
彼によれば、性格や味覚が手術後に変わったそうだが…。」
「あ、はい…。」
「特別な状況で思いもよらぬ行動をとり、それに心臓も反応する、そうなのか?」
「ちょっとだけ…。」
「現実にこんなことが起こるのか…。
臓器移植を受けた人にだけ現れる兆候で、セルラーメモリー症候群と呼ばれるもの。
臓器移植のレシピエントに、ドナーの性格が出るということだ。
心臓は、考えたり記憶したりできる第二の脳とよく言われる。
温厚だった患者が、突然暴力的になったり、芸術の才能などなかった患者が、
手術後急に驚くような才能を見せたりする。
これは公的なものではなく私の個人的な見解だが、
それより他に、君の兆候を説明しようがないんだ。」
「それじゃ、僕はどうなるんです?誰か他の人間になるんですか?」
「それは経過をみなければならない。ただ、意志の力で治せるかどうかわからない。」
「意志の力があれば、なんでも治せるでしょう。」
「それは誤りだ。心は、意志でコントロールできるものではない。
特に慣れない感情が芽生えたときには…、例えば、愛するというような…。」
「愛…?」とキャンディバーを落としてしまうミノ…。
中部工場と会社の命運がかかっていると言われ、
会長夫人の頼みを聞き入れるスンジョン。
出社したミノ…。
彼がいるとも知らず、ミノの噂話をするヘルミア社員…。
「聞いたか?あの連続殺人魔、もうすぐ死ぬらしいぞ。」
「何といういいニュースだ!」
「交渉団の前で気絶したんだ、手術が失敗して…。」
「そうだと思った、あぁ、鳥肌が…。」
「演技かもしれないって…。弱々しく見せるために…。」
「でも、腎臓移植したのなら、もう透析治療は必要ないんでしょ?」
そのとき彼らの背後から、「腎臓じゃなくて、心臓だ!」とミノの声…。
凍り付く社員たち…。
イライラと歩くミノの前に、落とした書類を拾い集めるスンジョンが…。
ミノが近づこうと思った瞬間、ジュニが駆け寄り彼女を手伝う。
仲のいい二人に立ち止まったミノは、チョ博士との会話を思い出す。
「愛だって?」
「お前のバイタルは昨日はとても不安定だったが、
キム・スンジョンさんを見た途端、正常に戻ったんだ。
それはどういうことか…。」
「おぉ…、何を言ってるんです?まさか、僕があいつを…?」
「この前、あのお嬢さんの治療のために言い訳まで作って来たじゃないか?
よく考えてみろ。それが誰でも、どんな状況でも、
言い訳をしながらその人の周りをうろついている、それがまさに愛なんだ。」
廊下で、「そんなことあるか!!!」と大声で叫ぶミノ…。
その声に、立ち上がるスンジョンとジュニ。
ミノは冷たい声で、コピーのやり直しをスンジョンに命じるが、
それを見ていたジュニは、「今のは一体何ですか?」とミノに…。
「ずいぶんと膝が?軽いんだな。」
「心が軽いよりはいいでしょう。]
「秘書に疑いをもたれるかもしれないのに、なぜ周りをうろついているんだ?」
「私がキム秘書のことをとても好きだからです。
私がキム秘書を、いえスンジョンをとても好きだと言ったんです。
これで答えになりましたか?
仕事でここに来たのに、ずいぶんいろんなことに関心がおありのようですね。
彼女に個人的な関心は持たないようにしてください。」
「それじゃ、仕事のことを聞かせて貰おう。
イ理事は、今回負けたことはわかってるだろう。
予期せぬことが起こるのは好きじゃない。またこんなことがあれば、
君と一緒に働くのを考え直す必要があること、わかってるな?」
自分のオフィスに来ても、イライラが止まらないミノに、
「私がまた間違いを犯しましたか?」とスンジョン…。
ミノは、「僕がどれほど…。」と言いかけるが、途中で言葉を飲み込み、
「誰が、ゆくにあんなふうに書類を落としていいと言ったんだ?」と…。
「申し訳ありません。床が滑って…。」
「バカな奴…。僕が他の理事とつるんじゃだめだと言っただろう。
聞こえなかったのか?」
「理事、子供じみてますよ…。まるで隣の席の子が新しい友達を作ったからと、
焼きもち焼いて怒っているみたいですよ。」とウシク。
「これからは気を付けます。ところで、お身体は大丈夫ですか?
とても心配でしたが、今日は元気そうで安心しました。」とスンジョン。
彼女の労わりには何も言わず、部屋に入るなりそのまま座り込むミノ。
「ホントにどうしちゃったんだ。頭がおかしくなったのか?」と…。
オクヒョンの捜査は難航していた。
ヨンベの車には、血痕も修理の痕跡もなかったのだ。
「事件現場に会った車だけど、マ先輩を轢いた車じゃないってこと…?」
「そうでしょう。状況が覆ったんですから。
彼は犯人ではなく唯一の目撃者で、その彼は意識不明ということです。
ただ、ヨンベは犯人ではないが共犯者かもしれません。
先輩も、彼の言葉を聞いたじゃないですか。」
原料不正事件の背後にもっと大物がいるかもしれないと考える二人…。
ミノが倒れたことでメディアの扇動が失敗に終わり、
善後策を論議するカン会長たち…。
「今度は、ゴールドパートナーがメディアを操作し、我々を攻撃してくるでしょう。」
「ミノがこう言った。全部でなければ、なにもないのと同じ…。
ゴールドが資金を不正に得たことを証明するんだ。
そうすれば、我々を支配することはできない。」
そうなるとヘルミア自身の資金入手経路の不正も明らかになり、
自分たちの尻に火がつくと理事たち…。
「相手の弱みを掴む道がそれしかないなら、自分の弱みもさらけ出す。
もう他に満ちはないだろう。」とカン会長。
ハン・ジヒョンから、その情報を聞き驚くミノ。
「気でも狂ったか。自分たちが刑務所に行くことになるのに…。」
闘いのために法務チームを呼ぶようにと言うミノに、
「今日のインタビュー、しっかりやって…。」とジヒョン…。
こうしてミノはインタビューの場所へ…。
しかし、事故でスタイリストが現われず、スーツを持って来たスンジョンが、
彼のメイクをすることになる。
落ち着かない気持ちを押さえながら、スンジョンに話しかけるミノ。
「あの家のこと、大丈夫か?」
「何がですか?」と表情を変えないスンジョンに、
「なんでもない。」と答えるミノだが、スンジョンがネクタイをしようとしたとき
また鼓動が激しくなったミノは、逃げるように席を立ってしまう。
インタビューで、父親が作った中部工場を売却することについて聞かれたミノは、
「売却は、今のヘルミアにとって必要なこと…。現会長が不法に会社を乗っ取ったとか、
私の父が本当に不正を働いたとか、そのすべての理由はひとつです。
私の父が夢想家だったから、こういうことになったのです。」
帰り道、一緒に階段を上るミノとスンジョン…。
「疲れているはずなのに、なぜ私と一緒に来たんですか?」
「僕にもわからない、一体何をしているのか…。」
「ひょっとして送ってくれたんですか?」
「違う。散歩して、聞きたいこともあった…。心は大丈夫なのか?」
「何がですか?」
「僕の家が、君に特別の意味があることを聞いたんだ。
辛かっただろう。もう家に招待しないから…。」
「いいえ、最初は行くのを躊躇いましたが、視点を変えることにしたんです。
ただの家だと考えることに…。
重要なのは、どんな家かではなく誰が住むかということですから。
もうあの家は、私にとって特別な意味はありません。」
「君は、自分の魅力は何だと思う?つまり、あいつは君のどこに惚れたと…?」
「さぁ…、自分で言うのもなんですけど、こう言ってました。
私のおかげで、公転のことが理解できたって…。」
「公転?」
「ええ、太陽の周りを地球が回っていて、それを公転って言うじゃないですか。]
「つまり、いくら頑張っても君の周りを抜け出せなくなる?」
「はい…。」
その瞬間、ミノの脳裏にチョ博士の言ったことが…。
『よく考えてみろ。それが誰でもどんな状況でも、あれこれ言い訳をしながら、
その人の周りを彷徨っている、それがまさに愛なんだ。』
そんなミノの心情も知らず、スンジョンは…。
「理事に、私もお話があります。
お父様のこと恥じたりしないでください。父親を恥じなきゃいけないのは、
理事ではなく、私なんです。
工場に初めて言ったときにわかりました。
素晴らしい人に作られた素晴らしい場所だって。
それを私の父が壊してしまったんですから。」
「止めろ。アボジは僕の恥なんだ。」
「いつか、工場に行ったときに、お見せします。
お父様のレガシーが、何も変わらず残されているところを…。
もちろん、そんな日は来ないかもしれませんが。」
「あぁ、そんな日は来ないさ。」
「さっき、こんなことを思ったんです。ひょっとしたら理事は悪い人じゃなくて、
心がとても傷ついた人なのかもしれないって。
頭がよくて、数兆ウォンを動かして、数万人の人が恐れていて…。
でも、9歳のまま成長しなかった傷ついた子だって…。」
帰りの車の中で、カン会長、そしてミノの言葉を思い出しため息をつくジュニ…。
そこに父親から電話が入る。
会社のロビーでは、親戚の孫のトルのお祝いにソウルに来たと、
父親が親戚二人と一緒にジュニを待っていた。
愛想よく話をする二人に、金を無理やり渡すジュニ。
「もうお帰りください。アボジには自尊心がないんですか?
オンマの手術代を頼みに行ったとき、この人たちは、
僕たちを知らないと追い返したんですよ。
それをなぜ縁を切らずにいるんですか?お先に失礼します。」
翌朝、ミノの自宅にジヒョンが…。
「あなた、秘書を監視していないの?」
「あぁ、その必要がないからな。」
「一体最近どうしたっていうのよ…。
カン会長が今日中国へ出張したのは知ってるでしょ?
でも中国で会議なんてないのよ。理事たちだって、この出張のこと知らないわ。
これがどういう意味かわかる?
万が一に備えて、平倉洞の会長の家に人を送り込んでおいたの。
そして、あの家に一体誰が来たと思う?
あなたの秘書よ!まったく…。」
会社を出てタクシーに乗るスンジョンんを尾行するミノ…。
スンジョンが入って行ったのは、病院のVIP室!
そこには、カン会長の名前が…。
病室に入り、会長に詰め寄るミノ…。
「説明してください。たとえ私が会長の臓器を売ったとしても、
文句は言えないでしょう。お話しください。」
「ここがガン病棟だというのが見えなかったのか?」
「あんな恐ろしいことをしておいて、こんなふうに生きるんですか?」
「あんな恐ろしいこと?時が戻ったとしても、また同じことをするさ。
ヒョンニムが夢見ていた理想の世界は、可能性などない。
人が欲を抱いている限り、これからも数限りなくカン・ヒョンチョルが現れるんだ。
自分を見てみろ。これは復讐じゃなくて、お前の欲からしていることだ。」
「そうだ、私はこの瞬間も、数のことしか興味はありません。
今あんたが死んだら、どれくらい影響があるか計算しているんです。
だから、よく考えてください。まだ始まったばかりですから。
あんたのことを全部バラシてやる。」
そこにカン会長の息子が入って来る。
話を止めて病室を出て行くミノ…。
スンジョンはすぐ彼を追い、話をしようとするが。
「何を話すんだ?なぜだ?怖いのか?私がこの情報をどうするか…。」
「そうじゃありません。理事は今冷静じゃありません。まず落ち着いて…、」
いきなりスンジョンの胸ぐらを掴むミノ。
「頼むから、いい子ぶるのは止めてくれ。
僕に隠れて叔父を助け、今更僕の心配か?
それより、その綺麗な顔で僕を誘惑したらどうだ?
お前と1時間くらい遊べば理性を取り戻すかもしれないぞ、どうだ?」
「そうしますか?誘惑の才能は持っていませんが、それでよければ…。」
オフィスでぼんやりしていたジュニは、部下から
会長が、法律事務所に連絡を取ったことを知らされる。
そこは、会長の財産管理をする法律事務所だった。
すぐに会長の所在を調べるジュニは、彼が理事にも知らせず、
国内にいることから、入院中だと推測する。
ベンチに座り話をするミノとスンジョン。
「叔父の状態はどうなんだ?」
「5年前に手術をしたのですが、再発したんです。」
「再手術するのか?」
「残念ながら、手遅れです。肝臓にまで転移していて…。」
「どうして叔父のところにいるんだ?」
「奥様に頼まれて…。断ることはできませんでした。
それと、工場の従業員たちのためです。
会長の病気が世間に知れれば、工場が売却される…。
何としても、それを止めたかったんです。」
「工場は、一体君の何なんだ?」
「私が愛した人たちがいる場所で、私の大切な思い出の場所なんです。
私が両親を亡くしひとりぼっちになったとき、
彼らが私の家族になってくれました。
私だけじゃなく、他の人たちにとってもそういう場所なんです。」
「残念だが、私の頭の中には、数字しかない。
叔父の死が、ヘルミアの損益にどれだけ影響するか…。
どうやって叔父の死で利益を増やすか、それを一晩中考えなくては…。」
病院へやって来たジュニ…。
その横を、意識のない状態で緊急治療室へ運ばれて行くカン会長が…。
ミノはまた同じ夢にうなされる。
翌朝、ハン・ジヒョンに会長のことを知らせるジュニ…。
「カン会長はガン病棟にいます。
秘密にしているところを見ると、状態は深刻なようです。」
「思ったよりことが簡単に進みそうね。」
「ですから、私は今日彼を攻撃するつもりです。」
昨夜のことを考えるミノ…、そこにジヒョンから電話が。
ジュニは、役員会を招集する。
「みなさんに提案したいと思います。
誰か他の人に仕えるのをどうお考えですか?
カン会長ではなく、ゴールドパートナーにということです。」
「気でも狂ったのか?どうしてそんなくだらないことを…。
会長が戻ったら、このことを報告するぞ。」と立ち上がるユン理事。
「ハングク病院のガン病棟をお調べください。
今会長はそこにいます。カン会長は、末期の大腸ガンなんです。
5か月生きられるかどうか…。このことが知れれば、
会長の計画した債券買収仮処分申請は無駄になるでしょう。
ここにいらっしゃる皆さんも、創始者を裏切り反転させた貢献者です。
カン・ミノ理事が、それを放っておくと思いますか?
機会は今日一日です。今日誠意を見せてください。
そうすれば、カン理事が皆さんを生かしてくれるでしょう。」
家を出ようとしていたミノは、ウシクからニュース記事を見せられる。
そこには、カン会長の病気のことが…。
「一体どうしてこんなことに…?」
そこに、4時から緊急理事会の連絡。
「代表がいないのに、理事会だと…?」とミノ。
会社も会長のニュースのことで大騒ぎ…。
スンジョンも、ミルとユミからそのことを知らされる。
そして理事会…。
「会長は個人的事情で欠席ですので、私が代わりに議長を務めます。
最初の議題は、代表の退任ですが…。」
賛成が過半数、カン会長の辞任が承認される。
理事会を終え出てきたジュニに、「何をしているんだ?」とミノ。
「何を…?我々は、理事がこの会社を早く手に入れられるよう
手伝っているんじゃありませんか。それと、私の夢を実現させるためでもあります。」
カン社長の言葉を思い出しながら、理事たちを見つめるミノ…、そして、
「お前は大変な間違いをしている。私の許可なくこんなことをして…。
このことは後で話そう。」
自分のオフィスに入ったミノは、ウシクにスンジョンはどこだと…。
「休みを取って出て行きました。」
ミノはすぐにスンジョンを追いかけ、交差点で彼女を捉まえる。
「どこへ行くんだ?」
「ちゃんと休暇の許可を取りました。離してください。」
「私が許可を与えてないのに、どこへ行くつもりだ?」
「会長の息子さんたちを別荘に連れて行くんです。
病院へは記者が押しかけて来るはずですから。」
「もう遅い。今頃は家にも記者が押し寄せているはずだ。」
「そうでしょうね。理事が送ったんでしょうから。」
「そうだ、私が送ったんだ。知らなかったのか?」
「いいえ、知ってました。でもおかしいんです。
理事に期待なんてしていなかったのに、なぜこんなにガッカリするんでしょうか。
記者と喧嘩することになっても行かなきゃならないんです。」
そう言って、赤信号にも気づかず歩き出すスンジョン、そこに車が。
慌てて彼女を抱きかかえるミノ…。
「何をやってるんだ?」と彼女を怒鳴りつけた途端、また彼の動悸が激しくなる。
「あぁ、どうしてこんな…。」
そのとき、チョ博士の言葉を思い出したミノは、
「そうだ、確認しなくては…。僕の心がどう感じるか…。」
ミノは、いきなりスンジョンにキスを…。
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