TPP協定承認議案 来月4日の衆院通過視野に調整

TPP協定の国会承認を求める議案などをめぐり、自民・公明両党は採決を円滑に行うためには、徹底した審議を求める民進党などの主張にも配慮する必要があるとして、来週後半の来月4日に衆議院通過を図ることも視野に調整することにしています。
TPP=環太平洋パートナーシップ協定の国会承認を求める議案と関連法案をめぐって、自民・公明両党の幹事長らは28日、「衆議院での審議は尽くされつつある」として、来週中に衆議院通過を図る方針を確認しました。

一方、この議案などを審議する衆議院の特別委員会は、28日の理事会で、週明けの31日午後に安倍総理大臣の出席を求めて集中審議を行うことで合意したほか、民進党などが来月1日にも参考人質疑などを行うよう求め、引き続き協議することになりました。

こうした中、自民・公明両党は、衆議院での採決を円滑に行うためには徹底した審議を求める民進党などの主張にも配慮する必要があるとして、来週後半の来月4日に衆議院通過を図ることも視野に調整することにしています。

ただ、与党内には、来月30日の会期末を前に、憲法の規定により参議院で採決されない場合でも30日たてば承認が得られるよう、来月1日の衆議院通過を目指すべきだという意見もあり、調整が行われる見通しです。